Good Vibes Workstyle

「ご機嫌な仕事」が実現する組織の条件とは

今日はひさしぶりにこのブログの原点に戻って、拙著『グッドバイブス ご機嫌な仕事』のタイトルにもある、

「ご機嫌な仕事とは何か?」

について、あらためて考えてみようと思います。

拙著ではいくつかの視点からその条件や定義を記しましたが、「ご機嫌な仕事」といえば、やはりこれに尽きると思います。

「そのときの自分にとって最高のグッドバイブスを宿した仕事」

ここでいうグッドバイブスとは、「これを受けとる人のために、本当に役立ついいものを創りたい!」という切なる思いです。

まず、このグッドバイブスを宿した製品やサービスが、受け手のしあわせな人生に貢献します。さらに、そのような自分の仕事ぶりを目撃することで、誰よりも私たち自身が癒されます。

この2つの奇跡をもたらしてくれるのが「ご機嫌な仕事」なのです。

ただ、その具体的な方法が「グッドバイブスを仕事に宿す」だけでは、わかるようでいてよくわからない、何か雲をつかむような話のように思えます。「いいものを創りたいという思いを込める」にしても、それほど明解な答えには見えません。

そこで私は、「ご機嫌な仕事」を自然と実現してしまう、

「広がる創造」

という、ふだんの私たちが行っている仕事とは別次元の創り方を提案しました。

ひと言でいえば、「創り手」と「創られたもの」が「ひとつ」であるかのように感じる創造です。詳しくは、拙著やバックナンバー「広がる創造で受け手への信頼を回復する」をご一読ください。

今日、伝えたかったのは、この「広がる創造」を行うために、どのような環境が必要になるかです。とくに、多くの人が疑問に感じているはずの「会社などの組織の中で、本当に広がる創造ができるのか?」について考えてみようと思います。

私たちはふだん、「広がる創造」とは真逆の、自分と、自分の創ったものとが別の存在のように感じる「分離する創造」を行っています。興味も思い入れもなく、終わったとたん、もう関わりたくない仕事、二度と見たくない仕事として「自分の外」に放り出す創り方です。

このとき、私たちは仕事に「所有感」をまったくといっていいほどもっていません。この反対が「広がる創造」と捉えれば、それを実現するために何が必要かが判明します。

「どうすれば、所有感をもって仕事ができる環境を構築できるか?」

を模索すればいいのです。

おそらく、次のような条件が挙げられるでしょう。

・「ここでは広がる創造をしていい」という同意が交わされていること。
・「いまここ」で創造に没頭するための「安心」が得られていること。
・「本気」を発揮するための「信頼」が組織の中に確立していること。

多くの場合、企業などの組織には、属人的になることをリスクと考え、あえてスタッフの個性や意欲に依存しない仕組みを作ろうとする傾向があります。けれども、そのような発想は間違いなく、個々の思いが原動力となる「広がる創造」を阻害します。

「とことんやっていい!」
「自分の情熱を製品にぶつけていい!」
「空気など読まなくていい!」

これらの同意が、経営者からマネジメント、現場にいたるまで交わされていることが最初の条件です。

また、自分の思いを創ろうとするものに拡張する「広がる創造」は、

「終わりを意識せずに、ゆっくりとていねいに、最大のエネルギーを注ぎ込む」

ことでしか起こりえません。

そして、それが行えるのは「いまここ」だけです。

スタッフの多くが短期の計画や目標数値に追われ、つねに未達や遅延に対する「恐れや不安」を抱えながら仕事をしているようでは、「広がる創造」など夢のまた夢です。なぜならば、彼らはエネルギーの多くを「未来」に放出してしまっているからです。

ここでは、どうすればスタッフが完璧な安心のなか、「いまここ」で目の前の対象に集中できる環境を創れるかが最重要の課題です。

「いつまでに、どれだけできたか?」の生産性が重視されるのか、それとも「どこまで極められたか?」の質や価値の創出が求められるのか、評価制度や個々の目標設定なども真剣に見直すべき環境のひとつとなるでしょう。

さらに、「これを受けとる人のために、本当に役立ついいものを創りたい!」という思いを製品やサービスに注ぎ込むためには、いつでも「本気」であることが求められます。その意志を左右するのが、組織に対するスタッフの「信頼度」です。

「会社の方針に納得できない」
「会社の進もうとする方向がわからない」
「社員を軽視している感が否めない」

などの不信感を会社やチームに抱きながら、それでも淡々と「本気」を発揮できる人などいるはずがありません。

トップがどれだけ正直に、誠意をもって、手を抜かずに自分の思いを伝えているか。マネジメント層がそれをいっさい歪めることなく正確にスタッフに届けているかなど、組織全体の「淀みないコミュニケーション」が問われる場面です。

もちろん、これまでに挙げた条件はひとつの理想論のようなものです。個人的にはこのよう発想をもつ組織が増えてほしいと願っていますが、現実には、短期の売り上げや利益目標などをまったく無視して、「広がる創造」の環境作りに注力するわけにもいきません。

ぜひ、「うちの会社はまったく違う」などと失望しないでください。もし、あなたの会社やチームが、ごくわずかでもこの方向に舵を切り始めているとしたら、現時点ではその姿勢だけでも評価に値すると思います。

たとえそうでなかったとしても、あなたが何を選択するかは自由です。先に「組織に不信感を抱きながら本気になれる人はいない」と書きましたが、それはあくまで一般的な話です。あなたがその常識に沿って行動する必要はまったくありません。

組織のあり方や環境がどうであれ、自分の采配でどうにでもなる仕事に関しては、「いまここ」で本気を発揮して、「本当に役立ついいものを創りたい!」という思いを込めながら「広がる創造」にトライする自由は手にしているはずです。

「ご機嫌な仕事」はほかでもない、自分自身が仕事から「完全無欠のしあわせ」を得るための働き方です。それだけでなく、最高品質の仕事を、最速で生み出せる唯一の手法だと私は確信しています。

「いまここ、本気、思いの三拍子が揃ったあなたこそが最強」

であり、それを超えるモードなどありえないからです。誰のためでもなく、自分自身のためにそれを使ってみるのは、けっしてわるい選択ではないと思います。

さらにいえば、「グッドバイブス伝播の法則」によって、あなたの選択がボトムアップで組織を変えてしまう可能性もゼロではありません。そんなオマケのような効果にも少しは期待しつつ、今日、もう一度、「ご機嫌な仕事」と「広がる創造」を思い出してみてください。

Photo by Satoshi Otsuka.


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