コミュニケーションが苦手な人のための新講座「第二期グッドバイブス・コミュトレ」を11月13日と14日の2日間にわたって定員6名で開催!

強い自分に戻るために「王の帰還」を果たす

2018年の11月にこのブログを始めてから、2年と8か月が経ちました。おそらく、私のグッドバイブスを広めるための活動期間も、これと一致していると思います。

この間、発想を転換する方法や実践のためのワークなど、さまざまなメソッドを紹介してきましたが、私の中にはずっと「なんとか、グッドバイブスの考えをひと言で表せないものか?」という課題が残り続けていました。

佐々木正悟さんとの共著『不安ゼロで生きる技術』のあとがきに記した、

現実ならなんとかなる。
イリュージョンは私を傷つけない。

の言葉も、じつはこれを意識したものでした。

「ひと言」といいながら2行になっている点をのぞけば、わるくないと思いますw ただ、依然としてもっといい文言がありそうな予感は消えません。

そんなか、最近になって映画『ロード・オブ・ザ・リング』のサブタイトルを思い出し、突然「これはいいかもしれない!」と閃きました。

それが、三部作の最終章「王の帰還」だったのです。

おそらくこれも決定打ではなく、そこにたどり着くための道標のようなものだと思います。でも、かなり的を射ている感じはします。

そこで、なぜ「王の帰還」がグッドバイブスを象徴するキーワードなのかを、半年ぶりにこのブログに綴ってみようと思います。

◎ 秒単位で入れ替わる「強い自分」と「弱い自分」

私たちの中にはいつでも2人の自分がいます。

ひとりは『グッドバイブス ご機嫌な仕事』で書いた「バラバラ意識」をもつ自分、すなわち、

「私は他の人やこの世界から切り離されて単独で存在している」

と感じる自分です。

この「私」は、つねに最悪の事態を想定しながら、強い危機感と、それによって生まれる恐れや不安を抱くことが、身を守るベストな手段だと信じています。

当然、そのような自分は傷つきやすく、少しでもヘタを打てば生きていけない弱い存在と見ています。

そして、もうひとりが、拙著でいうところの「ひとつ意識」をもち、

「他の人やこの世界とのつながりの中で自分は生かされている」

と感じられる自分です。

こちらの「私」は、外的な要因に影響されることなく、いつでも平安な心を携え、自分と他の人と宇宙の森羅万象を無条件に信頼しています。

これによって、揺るぎない強さをもち、けっして傷つかず、価値マックスで、愛をもって与えられる存在と、自分についての認識も大きく変わります。

よく「私はずっとバラバラ意識にいて、ひとつ意識なんてもったことがありません」という話を聞きます。でも、おそらくそれは大きな誤解だと思います。

来月で59歳になる私も、これまでいろいろな人を見てきましたが、24時間365日、どちらか一方の自分で居続けられる強者には出会ったことがありません。

ただ「バラバラ意識」の時間が圧倒的に多いだけで、実際には、秒単位で2つの自分を行ったり来たりしているのです。

もちろん「ひとつ意識」の割合が増えるに従って、私たちの心は平安で穏やかになり、他の人々や身のまわりの環境も味方にしながら、本来もっていたさまざまな能力を最大限に発揮できるようになります。

これがグッドバイブスのゴールであることは言うまでもありません。

けれども、その道のりにはかなりやっかいな問題が待ち受けています。なぜならば、こちらに進もうとすると、きまってもうひとりの自分からの強い抵抗が始まるからです。

◎ 怯える「官吏の集団」から政権を奪取する!

私は、すべての人が強いほうの自分としてこの世に生まれてくると考えています。ところが、周囲の人たちから行動を否定されたり、怒られたり、ときにはひどい仕打ちを受けたりするうちに、

「現実とは油断ならないものだ」

と感じるようになります。

もちろん、まわりにはすでに人生をそのように見切った先輩たちが大勢います。きっと、彼らは厳しい世界を生き抜くための処世術をいくつも伝授してくれるでしょう。

こうして、恐れや不安に由来するさまざまな防御策を施せばほどこすほど、私たちは本来の自分を見失い、日を追うごとに弱くなっていきます。

これが「ひとつ意識」の自分しかいなかったところに、もうひとりの「バラバラ意識」の自分が育っていくプロセスです。

その様子はまるで、もっとも頼りになる偉大な王様が幽閉されるようなものです。では、王なきあとに、その座に着いたのはどんな存在なのでしょう?

その名のとおり「ひとつ意識」の私たちは、自分や他の人々も含めたこの世界を「ひとつ」のものとして見る能力をもっていました。全体を見渡せる偏りのない目があったといってもいいでしょう。

これに対して「バラバラ意識」の私たちは、そのような見方を危なっかしく感じます。なぜならば、何らかの対策を講じて危機を回避するためには、この人はどうで、この出来事はこうでなど、あらゆる「部分」を具体的に検証しなければならないからです。

当然、自分という存在も同じように扱います。たとえば「健康」なら、全体の「私」ではなく、脳や臓器や神経、血管などの部位を切り出して個別に注視していきます。

性格を分析し、強みといわれる特性を調べ、一日を仕事やプライベートなどに区分けして、周囲の人々も好き、嫌い、信頼できる、苦手などに細かく分類して把握しなければ気がすみません。

こちらの自分が「あいまいさが許せない」「結論を急ぎたい」「はっきりした答えがないと不安」といった感覚を抱くのもこのためです。

おもしろいことに「バラバラ意識」の私たちも、その名のとおり、あらゆるものごとを「バラバラ」に見ずにはいられなくなるということです。

その結果、私たちの中には「無数に分断された小さな自分」が増殖していきます。世界や人々を「部分」に切り分けたからには、それぞれに対応するスペシャリストが必要になるからです。

これがそのまま、先の問い「その座に着いたのはどんな存在なのでしょう?」の答えになります。

最強の王を追い出したあと、自分という国の政権を握ったのは、自信なく怯える「官吏の集まり」だと私は見ています。

そんな集団に自分の運営を任せていては、ただただ危機管理にいそしむだけで、魂から湧き出る声に従って自由に生きることなどできるはずがありません。

何かを決めようとしても、互いに利害が異なる「分断された自分」の合議制では、勇気をもって結論を出すこともできません。

ではここで、誰かに「一日も早く、本来の自分を王座に復帰させよう!」と提案されたとしたらどうなるでしょう?

間違いなく、年齢とほぼ同じ長さだけ権力をもっていた「官吏の集まり」は、あらゆる手段を使ってそれを阻止しようとするでしょう。

「他の人々はお前から奪うだけだ! この世界は厳しく過酷だ! 弱くて傷つきやすいお前が、無計画に行きあたりばったりで動いたらとんでもないめに遭う! そして何よりも、人生の残り時間はあとわずかじゃないか! あんなのんきな王様を信じちゃダメだ!」

このような巧妙な言葉を投げかけて、なんとしても意味づけや罪悪感などの防御を解かないように誘惑してくるにきまっています。

ここで、私たちがすべきことはひとつしかありません。意を決してこう自問することです。

「私はこれまで、あの官吏たちのやり方を支持してきた。はたして、それでしあわせになれたのか?」

もし、答えが「YES!」なら、政権交代も革命を起こす必要もありません。反対に、どう考えても「NO!」と断言できるなら、迷わずに次の選択をしてください。

「そうだ! いつしか私の中から追い出した、あの王を帰還させよう!」

ここからはイメージが活躍してくれます。あなたが理想とする王様の雰囲気を、とにかく贅沢に思い浮かべましょう。

彼が導くのはほかでもないあなた自身です。おそらく、冷血で欲深いわりに臆病な暴君など望まないでしょう。冷静な判断力をもち、腐敗などとは絶対に無縁で、あなたを最大限にリスペクトし、平安で慈愛に満ちた君主を歓迎するはずです。

すでに書いたように「ひとつ意識」の自分は、いまでも変わらずに私たちの中にいます。恐れや不安によって弱い自分に引き戻されそうになったら、このイメージで全身を包んでください。

次第に心が落ち着いてきて、かならず「王の帰還」を果たせるはずですw

Photo by Satoshi Otsuka.


100パーセントの自分を発揮する! グッドバイブス 1on1 トレーニング始動!

今日の記事で紹介した「王の帰還」によって、私たちは「100パーセントの自分」を発揮できるようになります。

でも、その試みは、同じくこの記事に登場する「官吏たちの強い抵抗」に阻まれて、うまくいかないこともあるでしょう。

そのお手伝いをするために「グッドバイブス 1on1 トレーニング」(通称ワントレ)を開始しました。

私たちが本来の能力を発揮できない理由は、

・ 外的な要因によって乱れる心
・ 自分にかけているストッパー
・ 他の人と世界に対する信頼の欠如

の3つにあります。

これらをひとつずつ解決していくために、マンツーマンで、

・ 正しさというコーティング
・ 有限の時間というコーティング
・ 罪悪感というコーティング
・ 成長志向というコーティング
・ 弱い自分を防御するためのコーティング

を取り除くトレーニングを行います。

プログラムの詳細は「100パーセントの自分を発揮する! グッドバイブス 1on1 トレーニング」のページをご覧ください。

また、毎週火曜日の19時から、気軽に試せる60分のワントレショートコースも開催しています。毎回、22時20分まで3枠を用意してお待ちしています。ご希望の方は、下記のページから予約してください。

「グッドバイブス 1 on 1 トレーニング」ショートコース