一日をいい感じで始めるための自分の整え方

今日は、一日を「いい感じ」で始めるために、毎朝行える「自分の整え方」について書いてみたいと思います。

これは、私の「グッドバイブス・パーソナルセッション」で最初にお伝えしているメソッドでもあり、ご機嫌でいるための準備運動やストレッチのようなものです。

すべては一日のスタート地点、あなたがベッドや布団で目覚めた瞬間に始まります。アラームを止めるなどして、起き上がる前に次のことを確認してください。

① 私は起き抜けから、望ましくない思いをプレイバックしようとしていないか?

ふだんはあまり自覚していないかもしれませんが、私たちは意識が戻る目覚めのとき、なぜか真っ先に心配なことや不安なこと、やっかいなことなどを思い出そうとします。

数日以内に対処しなくてはならない事柄についての短期的な不安。「自分の将来はどうなるんだろう?」といった長期的な心配。それらをひとつずつ、あるいはごちゃ混ぜに頭の中で蘇らせながら、朝から自分をどんよりさせてしまうことはないでしょうか。

もちろん、このブログで繰り返し書いてきたように、それをしたからといって問題が解決するわけでも、不安が消えてなくるわけでもありません。ただただ、一日の始めから多くのエネルギーを消耗してしまうだけのことです。

そこで毎朝、①を確認をして、「あ、やり始めている!」とわかったら、すぐにその考えを手放すようにします。

② 私は、朝から落ち込むようなことを考えるのをやめる!

さいわいなことに、目覚めたばかりならまだ頭はしっかりと働いていません。フル稼働している日中よりも抵抗を感じることなく考えを止められるはずです。

うまくいけば、このときのあなたは上がるでもなく下がるでもなく、とても「フラット」な状態になっています。その貴重な瞬間を逃さないように、すかさず次のことをイメージします。

② 私は、今日をどんな一日にしたいだろうか?

「いい一日」「楽しい一日」「手応えのある一日」「リラックスした一日」など、漠然としたものでかまいません。何か重要なイベントのある日なら、それがいい感じで進行する様子を思い浮かべてもいいでしょう。

ただし、ディテールまで細かく思い描こうとすると、また不安や心配が押し寄せてきます。ここでは、ほどほどにぼやかしておくのがポイントです。

その日を「いい感じ」に過ごす様子がイメージできたら、最後の仕上げとして、心の中でこう宣言してください。

③ 私は本当のことを何も知らない。だから、すべてを自分で勝手に決めなければ、かならずそのような一日になる。

「自分で勝手に決めない」とは、出来事や他人の言動に意味をつけない、未来はこうだと確定させない、自分の限界はここまでと制限しないなど、あらゆる決定を自分だけでしないということです。

詳しくは、バックナンバー「知っているを手放すと最良の判断に導かれる」や「美しい調和は受けの姿勢によって奏でられる」を読んでください。

ただ、実際に③のステップを行うときは、あまり深く考えずに、ただそう宣言するだけで十分です。

これだけでも、いつもより「平安な心」で一日を始められると思います。朝に行う「いい感じ」の準備としては十分です。状況が許すなら、ぜひこの先も試してみてください。

次は家を出て、電車やバスなどに乗った際に行えるトレーニングです。もし、座席に座れたらこれをやってみます。

④ 目を閉じてゆっくり呼吸しながら、自分が周囲の世界に溶けていく様子をイメージする。

「でどうなる?」とか「何かが起こる?」とかの過度の期待はしないでください(笑)。ただそうするだけです。気持ちよくなったら、乗り過ごさない程度に眠ってしまってもかまいません。

混雑していて座れなかったときは、④の代わりに次のことをやります。

⑤ まわりにいる人を「意味づけ」のない目で、ありのままに眺める。

いつものあなたは、同じ車両にいる乗客たちを、容姿やファッション、清潔さ、態度などの外観から「この人は苦手なタイプだ」などと判断しているはずです。

そのような「意味づけ」をすべて手放し、その人の本質のようなものが見えてくるまでじっくりと観察します。ただし、同じ人ばかり凝視していると怪しまれるので、適当に視線をずらしながら、自然な感じでトライしてください。

忙しい毎日の中で、このような新たな習慣化にチャレンジするのは簡単ではありません。そこで金曜日の今日、この記事をアップすることにしました。なんとなく、おもしろそうだと思ったら、この週末から始めてみてください。

私は3、4年前から①から③を毎朝、行っています。電車に乗った際には、よほど疲れているとき以外は、④か⑤を必ずやるようにしています。何が起こるかはあえて書きません。ぜひ自身で試してみて、いいことが起こるか、起こるような予感がしたなら、ぜひ続けてみてください。