既読スルーにあなたはどんな意味をつけたか

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「自分のメッセージが既読スルーされたままずいぶんと経つ」
「重要な用件を書いたメールの返信がなかなか来ない」

このような時間をあなたは何を考えながら過ごしているでしょうか。

「何かマズいことでも書いてしまったかな?」
「自分はこの人に嫌われているんじゃないだろうか?」
「相手がこの仕事にあまり興味をもってないのかもしれない」
「コイツはいい加減なヤツに違いない!」

そろそろ返信が来ていないかスマホの画面を何度もチェックしながら、同時にこのような想像を繰り返しているのではないでしょうか。

既読スルーは、私たちが出来事や他人の言動に必ず自分なりの意味をつけることや、その多くが単なる妄想であることを知る絶好の機会です。

このチャンスを逃さず、ぜひ次の2つのことを実行してみてください。

まずは、返信が来ない間にあなたが予想している相手の気持ちや状態について「それは本当に事実なのか?」をしっかりと吟味します。

当然この時点では、それが事実がどうかの答えはまだわかりません。けれども、「自分に都合のよくない予想」であるにも関わらず、あなたの気持ちはかなり強力に「事実だ!」と言いたい側に動いているはずです。

この感覚を忘れずに覚えておくようにします。

次に、相手から返信が来た後にもう一度、「既読スルーの間に自分が想像していたことが正しかったか?」を確認します。

もしそれが、「思い過ごし」や「取り越し苦労」だったとしたら、その間の心労によってどれだけ多くのエネルギーが失われ、どれだけ多くの思い悩む時間が過ぎ去っていったかを思い出してください。

これだけで、次に既読スルーを見たとき、あなたは妄想することが少しだけ「バカらしい」と思えるようになるはずです。

Photo by Satoshi Otsuka.