計画がなくても行くべき場所にたどり着ける

ひとりで旅をする、個人的な資格を取る、趣味の大会に出場するなど、何かあっても他人に迷惑をかけないプライベートなイベントがあったら、ぜひ次のことに挑戦してみてください。

「計画をいっさい立てずにやってみる」

仕事はもちろん、旅行や遊びなど、私たちは何をやるにもしっかりとプランを決めてから動くのが得策だと思っています。そのほうが時間を有効に活用でき、より多くの成果や楽しみが得られると信じているからです。

もし、私たちの立てる計画が完璧に理にかなったものであれば、たしかにそれは正しい見解だと思います。

けれども、実際にはさまざまな自己都合によって、その中身は大きく歪められていることのほうが多いのです。とくに、仕事の場合はそれが顕著です。

「3か月後には売り上げを立てたいから、締め切りは1か月後にする」
「自分の実力をアピールするためにも1か月で終わらせたい」

こうして私たちの勝手な思惑によって歪められた計画は、いつか必ず私たちに無理を強いることになります。

「明らかに時間が足りない」
「どう見てもやることが多すぎる」

あなたがいつも体験しているあの感じです。

私たちが立てる計画は決して万能ではありません。

ぜひ、冒頭に挙げたような機会があったら、すべての計画を手放して目の前のことを「いまここ」で淡々とやってみてください。あらゆる行動を「いまここ」であなたの中から発せられるインスピレーションに委ねてみるのです。

うまくいけば、自分の目指す場所にたどり着くために、計画だけが唯一のガイドではないことに気づけるはずです。

Photo by Satoshi Otsuka.