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この時間を家族との絆を修復するために使う

昨日、7都府県に緊急事態宣言が出されました。私たちに要請されたのは、接触する人数を減らして感染の拡大を防ぐことです。少なくともあとひと月ほどは、外出を控えて自宅に留まることになるでしょう。

世界中で発信されているキーワードも同じく「Stay Home!」です。

ところで、あなたはこの言葉に何を感じているでしょうか。「愛する家族と多くの時間を過ごせるなんて、素晴らしいことじゃないか!」と、前向きなフィーリングを抱いているでしょうか。

それとも、

「いつもはいないはずの夫(妻)がずっと家に居座っていて辛い」
「家族の面倒を見なければならないことに、強いストレスを感じる」
「できれば一刻も早くひとりの時間を作りたい」

といったネガティブな思いでしょうか。

私たちは子どものころから、現在よりもしあわせな将来を重んじる「未来報酬型」で生きてきました。

それは、大学受験、就職、結婚、マイホームを得る、子どもを授かるといった、「少し先の目標を実現させるためにいまがある」という人生観です。

このプロセスにおいては、

「まだ手に入れていない次の何か」

がもっとも重要視され、

「すでに手に入れてしまったもの」

がもっとも軽視されることになります。

目の前に「この人と結婚すれば、きっとしあわせになれる!」と、心ときめく人物が現れれば、その相手がまさに「まだ手に入れていない次の何か」です。

「未来報酬型」にピッタリの新たな目標を見つけた私たちは、苦労を惜しむことなく、意中の人をゲットするため努力を始めます。

ところが、2人がめでたく結ばれ、結婚という報酬を得たその瞬間に、あれほど憧れた相手は「すでに手に入れたもの」に変わってしまうのです。

ふだんはあまり意識したことがないかもしれませんが、このように生きる私たちの興味は、「次、次、次、またその次!」とつねに未来へと流れていきます。当然ですが、ひとつ次へ進むたびに、すでに得たものの価値は下がり続けていくわけです。

もし、少しでもこの感覚に思い当たる節があったなら、

「私はこれまで、自分の家族をそのように見ていなかったか?」

と自問してみてください。

妻、夫、子どもたち。そのすべてが、初めて出会った日には、自分にとって何よりも大切な人々だったはずです。なぜ、そのような最愛の家族と「Stay Home!」することが、これほどまでにストレスを生むようになってしまったのでしょうか。

家族という千差万別の形を一般論で語ることはできませんが、その原因は少なからず、「未来報酬型」のしあわせがもたらす副作用にあると私は考えます。

たぶん私たちは、

「手に入れたものはいつか色褪せ、あまり興味をもてなくなる」

という理由で、家族をそれほど大切にしてこなかったのです。

いうまでもなく、新型コロナウイルスの感染が拡大する現状は、けっして望ましいものではありません。けれども、家族というコミュニティーが、自分にとっていかにかけがいのない存在であるかを考え直すには、まさに絶好の機会と捉えることもできます。

場合によっては、すでに修復できないほど崩壊している可能性もゼロではないでしょう。DVや虐待など、さらに高度な対策を必要としている家族もあると思います。

でももし、「まだ何となる!」と思えたとしたら、「Stay Home!」を余儀なくされるこの数十日を、家族との絆を取り戻すために使ってみてほしいのです。

私のメッセージなどまるで役に立たないケースがあることは十分に承知したうえで、その具体的な方法を書いてみようと思います。

家族に限らず、こじれてしまった人間関係を修復するためには、ある準備が必要です。それは、

① あなたの中にある過去の幻影を切り離す!

ことです。

すでに書いたように、私たちは多かれ少なかれ家族に対して、「すでに手に入れた、あまり興味をもてない存在」という色をつけてしまっています。

同時に、一緒に暮らした長い年月をとおして、「この人のことは完璧に知っている、わかっている、把握している」と確信しています。

加えて、家族が発した無神経な言葉、自分に対して行ったひどい仕打ち、本当に困っているときに助けてもらえなかった苦い経験など、さまざまな負の記憶も心に刻み込まれているはずです。

これらはすべて「過去」に起こった出来事です。もしあなたがいま、「どう考えても、いまさらこの人と仲良くするなんてムリ!」と思ったとしたら、その原因もすべて過去の何かであるはずです。

たしかにそれは、かつて現実だったかもしれません。でも「いまここ」にはもう存在していません。あるとしたら、間違いなくあなたの頭の中にだけです。

そして、その頭の中の望ましくない映像は、あなたが引っ張り出すたびに少しずつ脚色が加えられ、いまでは原型を留めていないほど、わるい方向にねじ曲げられています。

つまり、家族に関する負の記憶はすべて、

「過去の幻影」

すなわちイリュージョンに過ぎないということです。

残念ながら過去の幻影を抱えたままでは、いかなる人間関係も修復することはできません。でも安心してください。現実は変えられませんが、あなたの頭の中にあるイリュージョンなら、自分の意志で手放すことができます。

そのためにはまず、

②「自分はこの人について本当のことを何も知らない!」という事実を受け入れる

ようにしてください。

くり返しますが、過去という時間はイリュージョンです。あなたが「この人のことは完璧に知っている、わかっている、把握している」と思う根拠も、すべて過去にあります。

ところが、自分を振り返ってみればわかるように、人は毎秒、毎分、変わり続けています。何かの失敗から新しいことを学び、ショッキングな出来事によって行動をあらため、本を読むこと、映画を観ることによっても何かが変化します。

もしあなたが、過去の情報をもとに「この人を見切った」と確信しているとしたら、彼や彼女の現在の姿を大きく見誤っている可能性があるといえないでしょうか。

さらにいえば、冷え切った関係になればなるほど、まともな会話の機会は激減してきます。いま相手が何を考え、何を感じているか、直近で率直なところを聞いたことがないとすれば、その人について本当のことを知っているはずがないのです。

とはいっても、過去の幻影を切り離すことにも、相手について何も知らないという事実を認めることにも、あなたは強い抵抗を感じるでしょう。

そこで、ここからはその深刻さにじゃまされないように、ゲーム感覚や遊び感覚にモードをチェンジするようにします。こんなシチュエーションを想像してください。

③ 私は外国から日本にやってきた留学生だ。今日、ホームステイ先の○○家に到着した!

○○の部分にはあなたの家族の名字を入れます。そのうえで、まだ日本語もままならない自分が、初めて目にするホームステイ先のパパやママやその子どもたちと、どう接するかをイメージしてほしいのです。

まずは、彼らがどのような性格をもち、どのような考え方をして、何が好きで何が嫌いかを、かなり必死に探ろうとするでしょう。

何かを話しかけられても、けして聞き流したりはしません。発せられる言葉の一文字一句はもちろん、表情や身振り手振りも見逃さずに、彼らの話に集中するはずです。

これをそのまま、あなたの家族に対して実践してください。

④ 初めて会った人として、家族を凝視し、彼らの話を傾聴する!

おそらく、「ずいぶん長いことやってなかった」行動であるはずです。いまさら照れくさいと思うかもしれません。真面目に聞いているうちに、過去の幻影が頭に浮かんで「やってられるか!」と言いたくなるかもしれません。

だからこそ、ゲーム感覚でやるのが最大のポイントなのです。

ただ見て聞くのではなく、本気で凝視、傾聴するうちに、これまで気づかなかった家族の新たな面をいくつも発見するはずです。

そのひとつにでも「おもしろいなぁ」と感じられたら、あなたの中に、長いあいだ忘れてしまっていた「家族への興味」が蘇っています。これをくり返すたびに過去の幻影が消え、家族にまつわる負の記憶を赦している自分に気づくでしょう。

それはあなたが、

「家族に対する恐れや不安を手放した」

ことを意味します。

この状態のあなたは、もう相手を攻撃する必要をいっさい感じていません。そのままさらに踏み込んで、責めるでもなく、咎めるでもなく、静かに、そして穏やかに次のことにチャレンジしてください。

⑤ これまで言えなかったこと、言いたくなかったことを素直に伝える!

本気で凝視、傾聴し、興味を抱いたあなたは、すでに家族に何かを与えています。今度は彼らがあなたの話を真摯に聞くという形で、同じものを与えてくれるでしょう。

こうしてあなたと家族は、互いの頭の中を一致させることができるようになります。バラバラだった家族がコミュニケーションで「ひとつ」につながった瞬間です。

すでに、セミナーやパーソナルセッションをとおして、この方法を伝えた人たちの成功事例をいくつも見てきました。数日でうまくいったケースもあれば、1年以上を費やして、いまも道半ばの家族もいます。

この取り組みは、どれだけ時間と労力がかかったとしても、あきらめさえしなければ永遠に続けられます。すべての鍵は、家族ではなくあなたが握っているということです。

冒頭に書いたように、外出の自粛、「Stay Home!」はまだまだ続きます。偶然に得たこの時間を、家族と分離したまま過ごすのか、それとも「ひとつ」になるために費やすのか、どちらも同じようにあなたの意志で選択できると私は考えます。

Photo by Satoshi Otsuka.


超入門 グッドバイブス勉強会 ③「コミュニケーション嫌いを克服する!」

今回はZOOMオンラインのみの開催とします。

どれだけ他人との関わりを最小限にして暮らしたいと望んだとしても、結局のところ、私たちはけっしてひとりでは生きていけません。

にもかかわらず、私たちの多くは、他人とのあいだに強固な心の壁を築くことによって、コミュニケーションに伴うストレスや恐怖を回避しようとします。

もちろんそれは、仕事の現場に限ったことではありません。本来なら、心を開いて対話できるはずの家族に対しても、日々、ザラつきや違和感を抱えながら、距離を保って生活している人が少なくないのです。

今回のグッドバイブス勉強会では、このような状況を改善させ、あなたのコミュニケーション嫌いを克服するための具体的な方法をお伝えします。

私たちが日々、行っているのは、コミュニケーションではなく、

「コミュニケーションのフリをした攻撃の応酬」

です。

そして、あらゆる攻撃の原因は「恐れや不安」にあります。

つまり、コミュニケーションを改善させるために必要なのは、話術でも読心術でもアンガーマネージメントでもなく、自分と相手の「恐れや不安」を取り除くことなのです。

ではどうすればそれができるのか?

グッドバイブスにはその答えがあります。

自宅で家族と過ごす時間が多くなるいま、対面ではなくオンラインで仕事の打ち合わせをする機会が増えるいま、まさにコミュニケーションのあり方が問われていると思います。

これまでの人間関係を大きく見直すためにも、ぜひ参加してみてください。

コミュニケーションを変え、人生を変える方法を、かならずもち帰っていただけます!

※ 過去2回の「超入門 グッドバイブス勉強会」全編を収録したビデオを販売しています。
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【日時】4月11日(土曜日) 17時〜19時20分
【場所】ZOOMオンライン
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