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恐れや不安のない「愛のある選択」とは何か

1月6日に新年最初の記事を投稿してから、ずっと「ひとつ意識」について書いています。

昨年もこの話題に触れてこなかったわけではありません。けれども、どちらかといえば、やはり「意味づけ」や「いまここ」などの、「自分が平安な心でいる方法」についての解説をしがちだったように思います。

グッドバイブスのゴールは、外的な要因によって揺らぐことのない「完全無欠のしあわせ」を得ることにあります。このブログでも何度か紹介したように、それは次のような段階を経て実現すると私は考えています。

第1段階:ひとりのときはグッドバイブスでいられる。
第2段階:周囲の人々の言動や、思いがけぬ出来事に影響されることなく、いつでもグッドバイブスでいられる。
第3段階:自分のグッドバイブスを周囲の人々に伝播できる。

「自分が平安な心でいる方法」は、私が「グッドバイブス白帯」と呼んでいる第1段階の取り組みです。

これだけでも、妄想することにエネルギーを奪われることがなくなり、自分のまわりに負の世界を創り出さなくなることで、ずいぶんと楽になれるはずです。

ただし、私たちはけっしてひとりでは生きていけません。家庭や職場などにいる他の人たちとの関わりの中でしか、何かを行うことはできないのです。

当然ですが、そこにいるのは、自分の望みどおりに動いてくれる人たちばかりではありません。ときには、あなたをひどく不快にさせる人や、恐くて近寄りたくないと思う人も現れます。

ここからがまさに、茶帯と黒帯に相当する第2段階、第3段階のチャレンジの始まりです。そして、この最後の難関をクリアするために必要なのが、「ひとつ意識」を実感することなのです。

今週に投稿した3作はすべて、「そのために何をすればいいか?」の答えです。すでに、次の2つの具体的な行動を提案しました。

「自分が率先して与える」
「分離の選択をしない」

今日は、ここにもうひとつ新たなヒントを加えてみようと思います。それは、拙著『グッドバイブス ご機嫌な仕事』 のエピローグに登場する次のような指針です。

「愛のある選択か、恐れや不安の選択か?」

この言葉を読んで、「そもそも愛って何だろう?」と大きな疑問をもった人も少なくないでしょう。ぜひ、シンプルにこう考えてださい。

まずは大前提です。

「私たちはグッドバイブス、すなわち愛という存在としてこの世に生まれてきた」

でも、前話で書いたように、自我の仕掛けるイリュージョンと、それによって抱いてしまう「恐れや不安」によって、私たちはこの事実をすっかり忘れています。

そこで、

「恐れや不安さえもたなければ、私たちはかつての愛という存在に戻れる」

と捉えるのです。

つまり、あなたが2つの分かれ道に立って「どちらに行くか?」を迷ったときに、「恐れや不安」を手放して選びさえすれば、自然とそれは「愛のある選択」になるということです。

ただし、「愛のある選択」とは、あくまで「恐れや不安のない選択」であって、結果として何を行うかは状況によってまったく異なります。モラルや行動の指針ではない点に注意しておいてください。

たとえば、あなたのお子さんが、とても苦手な算数の宿題を手伝ってほしいと言ってきたとします。あなたは最初に、こんなことを考えるかもしれません。

「手伝ったら自分の時間がなくなる。楽しみにしていた本が読めないかも?」

ここですかさず、「これは自分の恐れや不安か?」と自問します。すぐに答えは「YES!」だと判明するはずです。

もし、このことを理由に「自分でやれ!」と言い放ったとしたら、それは間違いなく「恐れや不安の選択」です。

「愛のある選択」に修正するためには、

「これはイリュージョンだ。手放そう!」

と決意して、「自分の時間がなくなる」という幻影を消し去って前に進みます。

すると次に、また別の思いが頭をよぎります。

「手伝わなかったら、この子や母親に冷たい父親と思われるかも?」

同じように、「これは自分の恐れや不安か?」と自問してください。深く考えるまでもなく、またしても答えは「YES!」です。

もし、子どもや奥さんに嫌われたくないという思いから宿題を手伝うとしたら、やはり「恐れや不安の選択」です。

わるい想像によって生まれたイリュージョンを手放して、さらに歩を進めます。

「手伝わなかったら、この子は明日、先生に怒られるかも?」
「手伝わなかったら、この子の中学受験にわるい影響があるかも?」

どんな考えであっても、あなたが少しでもザワつきを覚えるものは、すべてイリュージョンです。それを理由に動けば、どれも「恐れや不安の選択」になります。

負の感情をもたらす予想や読みは「ノイズ」だと思ってください。それらを自分の中からキレイに取り去ったとき、あなたは「愛という存在」に戻ります。

その自分がどんな答えを出してくるのかを、楽しみに待っていてください。あなたの中にある澄み切った泉の中から、いっさいの迷いを生まない、後悔することもない、一枚のキラキラとしたカードが浮かび上がってくるような感覚です。

そこに書かれてある「いまは、手伝ってあげなさい!」、もしくは「いまは、自分でやらせなさい!」のメッセージに従うことが「愛のある選択」です。

繰り返しますが、「愛のある選択」は「いつでもこうするべき」といった行動の指針とは違います。そのような正しさを探そうとすると、かならず答えのない迷路に迷い込んでしまいます。

ただ一点、

「それを選ぶとき、あなたの中に恐れや不安がひとかけらもなかったか?」

だけを注視していてください。

ルールはいたって単純です。「恐いから」「不安だから」という動機で何かをするのをやめればいいのです。

これだけで、今回の例なら、ほかの誰でもない自分の子どもの、○月○日というその子の人生で一度きりの特別な状況において、あなたは「愛のある選択」ができるようになります。

おそらくそれは、あなたと、その瞬間にあなたに関わる人たちを、最後には「完全無欠のしあわせ」や「ひとつ意識」に導く絶妙な判断であるはずです。

「恐れや不安」のない「愛の選択」は、グッドバイブスの第一段階をクリアしさえすれば、けっして難しくないチャンレンジです。拙著の最後の最後にこの話を置いた理由もここにあるのです。

Photo by Satoshi Otsuka.