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迷いは「世界とのつながり」の中で再考する

今日は「自分と世界のつながり」について考えてみたいと思います。

何かの悩みを抱えているとき、私たちは自分をこの世界から切り離した状態で解決方法を探そうとしがちです。

それはまるで、外界から完全に遮断された小さなカプセルの中に自分を置き、その内部で目にする事柄だけを頼りに答えを模索するような感じです。

このとき、私たちはどちらを選んでも別の苦悩が残り続ける「葛藤」を抱えることになります。

たとえば、こんな選択肢があったとします。

A 「いまの仕事は自分に合っていないのでつらい。でも、生活に必要なお金は稼げている」
B「いまの仕事を辞めて自分のやりたいことを始めたい。でも、そちらはまだお金を稼げる目処が立っていない」

Aを選べばお金は得られるものの、日々のつらい仕事は残り続ける。Bを選べばやりたいことに打ち込めるが、お金の心配がつきまとう。

世の中から遮断された状態でどれだけ悩んでみても、AかBかの葛藤が終わることはありません。

その理由は2つあります。ひとつは、

「小さなカプセルの中で私たちが想像することは単なる幻想にすぎない」

からです。

Aの場合なら「いまの仕事は自分に合っていない」が幻想です。そう感じていることは事実かもしれませんが、実はそれがあなたの得意なことであったり、それによって「役に立った!」と言ってくれる人が少なくなかったりしたら、あなたが受け入れていないだけで、実はあなたの大切な役割かもしれません。

Bは「まだお金を稼げる目処が立っていない」という事実を、ネガティブに捉えていること自体が幻想です。給料制でない限り、やり始めてすぐに期待するほどのお金が稼げるような仕事はありません。腕を上げながら、信頼を得ながら、徐々にそのような状況が実現する世界であるはずです。

AもBも幻想であるなら、どちらを選んでも苦悩は残り続けます。つまり、ある幻想と別の幻想の二者択一に葛藤が伴うのは必然だということです。

答えを出せないもうひとつの理由は、

「小さなカプセルで悩むとき、多くの場合、登場人物は自分だけになる」

というメカニズムによるものです。

もう一度、AとBの内容を見てみてください。たしかにここには「自分」しか登場していません。

もしかしたら、「お金を得る」の裏には「家族を養うため」という思いが隠れているかもしれません。けれどもその場合も、悩みの軸足は「しっかりと家族を養えている自分になれるか?」と、自分自身に置かれていることが多いのです。

さてここで、小さなカプセルから脱出して、

「同じ悩みを世界とのつながりの中で見直してみる」

とどうなるでしょう。

Aの「お金を得る」は小さなカプセルの中では「自己の利益」ですが、「自分と世界のつながり」まで広げて眺めてみると、それは「あなたの仕事に助けられた人からのお礼」というまったく別の価値を見せてくれるかもしれません。

Bの「自分のやりたいこと」も小さなカプセルの中ではある種の「自己実現」です。でも、「自分と世界のつながり」をイメージしてみると、あなたが真に情熱を込めて創る何かを、潜在的に待っている数多くの「受け手」が浮かび上がってくるかもしれません。

そして、AとBのどちらもあなたの「役割」だとしたら、そもそもAかBかの二者択一で悩む必要などなく、時間や体力が許すような適切な配分で、両方を同時進行させるという、いたって現実的な第三の可能性も見えてくるわけです。

ぜひ、悩んで煮詰まったときは、小さなカプセルから抜け出し、この世界と一体となった自分をイメージしながら、幻想をひとつずつ解きほぐしてみてください。

「世界とのつながり」の中で現れてくる答えこそ、あなたを無限の葛藤ループから救い出してくれる画期的な名案であるはずです。

Photo by Satoshi Otsuka.

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