拙著のタイトルである「グッドバイブス」とは、
「いい感じの思いを乗せた波」
です。
波は共鳴や共振を起こします。つまり、あなたの「いい感じの思い」は「グッドバイブス」となって、あなた以外の誰かに伝わっていくということです。
今日は、そんな「グッドバイブス」を「誰に伝えられるか?」について考えてみたいと思います。
まずは「あなたの仕事を受け取る人」です。
拙著でもこのブログでも繰り返し書いているように、私たちの仕事はすべて「創造」です。物作りに携わる人はもちろん、接客や清掃、コーディネイト的な仕事など、形のないサービスを提供する人であっても、必ず何かを創り出しています。
この有形無形の仕事、すなわちすべての「創造」にあなたの「グッドバイブス」を宿らせることができます。
仕事を受け取った人が、「いい物を買った!」「いい接客を受けられた!」「いいイベントを企画してもらった!」と感じたとしたら、製品やサービスに満足してもらっただけでなく、あなたの「グッドバイブス」が届いたと考えていいでしょう。
次に、職場や家庭など「あなたの身近にいる人」です。
あなたが怒ったり不機嫌でいたりすれば、そのバイブスは周囲の人たちにも伝わり、彼らに「よくない影響」を与えます。
空気がどんよりして、なぜか言葉を発すのをためらってしまうような、「重たい場」に遭遇することがあります。おそらくその雰囲気は、ひとりもしくは数人の「バッドバイブス」が、そこにいる全員に共鳴することで作られたのでしょう。
あなたの「グッドバイブス」には、このような、もう手の施しようがいように見える状況をも一変させる力があります。それも、特別な行動をとったり、まわりを鼓舞するような言葉をいっさい発することなしにです。
最後に、「あなたが出会うすべての人」です。
道ですれ違う人、同じ電車に乗り合わせた人、何かの列に一緒に並んだ人、映画館やコンサートなどで偶然となりに座った人。
一瞬でも自分の側に近づく人がいれば、そのすべてにあなたの「グッドバイブス」を届けるチャンスがあります。もちろん、それが見知らぬ人であってもです。
たとえば、混雑した電車の中で、小さな子どもがあなたの足を踏みつけたとします。それもかなり強烈にです。もちろんあなたは、その子の親に不機嫌な顔を見せながら、「チッ」と舌打ちすることもできます。
反対に、「ニコッ」と微笑みながら「あ、大丈夫だよ」と言って、その子にあなたの「グッドバイブス」を贈ることもできます。
どちらの選択をしたとしても、このたった数秒の出来事が、その子の人生に少なからず影響を与える可能性はゼロではありません。
そして、ここに書いたことのすべてが、「グッドバイブス」によって自他共にしあわせがもたらされる理由なのです。
Photo by Satoshi Otsuka.
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