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自分を圧迫しないように人生の計画を棚卸す

子どもと一緒にディズニーランドやUSJなどのテーマーパークに行ったとします。入場ゲートをくぐったときに、「今日は何に乗りたい?」と聞いたら、ほとんどの子はこう答えるでしょう。

「全部乗りたい!」

それを聞いた私たち大人は、「かわいいなぁ」と思って笑いながらこう言います。

「1日で全部に乗るのは無理だよ。イチバン乗りたいものから順番にいくつかを選ばなきゃ」

では、大人の側である私たちが「人生というテーマパークで何をしたいか? 何を手に入れたいか?」と聞かれたとしたらどうでしょう。

さすがに「全部!」とは答えないと思います。けれども、そこで実際に挙げる「したいこと」「手に入れたいこと」の量は、もしかしたらテーマパークの子どもと同じくらい無謀なものかもしれないのです。

とくに大人の場合、そこに「相対的な欲」が加わります。「相対的な欲」とは、誰かと比べて「あの人はもっているのに自分はもっていない」「あの人はできるのに自分はできない」と感じることから生まれる欲です。

「となりのAさんは30代で家を買った」「同期のBさんはもう係長に昇進した」「同僚のCさんは英語がペラペラだ」「大学の同級生のDさんは若くして起業した」

このような比較から「だから、自分も彼らのようになりたい!」と考え、あたかもそれを切望しているかのように思ってしまう。これが「相対的な欲」です。

この真逆にあたる「絶対的な欲」は、誰と比較することなく、ただただ、あなたが心の底から「したい!」「ほしい!」と思っているものです。

一見、両者を見分けるのは難しい感じがします。けれども、自分の心を正直にのぞいてみればそれぞれの違いは明らかです。

「相対的な欲」は比較の対象と同じ状態になることが目的です。「家を買う」「昇進する」「スキルを身につける」「成功する」など、それを手に入れた瞬間、よくわからない安心と引き替えに興味の多くを失います。

一方の「絶対的な欲」には終わりがありません。なぜならば、あなたが心の底から「したい!」「ほしい!」と思っていることは、ほぼ一生のあいだ続けられる「愛しい何か」だからです。

「相対的な欲」と「絶対的な欲」をごちゃ混ぜにして人生の計画を立てると、多くの場合、自分自身を圧迫して焦りが生まれる状態に追い込まれます。そしていつも、「ああ、なんて人生は短いんだろう……」という解決しようのない悩みを抱えることになります。

ぜひ、子どもに言ったこの言葉をあなた自身にも投げかけてあげてください。

「一生で全部やるのは無理だよ。イチバンやりたいものから順番にいくつかを選ばなきゃ」

Photo by Satoshi Otsuka.

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