日本には昔から「お正月には喧嘩をしてはいけない」という教えがあります。お正月からもめるようでは、1年をとおしてろくなことが起こらないという戒めです。また、「笑う門には福来たる」といった素敵なことわざもあります。
ここで注目してほしいのは、どちらの言葉もその裏側には「何があっても」という但し書きがついている点です。
少しぐらいムカつくことがあっても、腹が立っても、とにかく「正月だけは喧嘩をするな」「笑いなさい」と示唆しているわけです。
実はこの発想、拙著「グッドバイブス ご機嫌な仕事」で書いた「グッドバイブス」の考え方にとても近いのです。
「グッドバイス」とは「いい感じの思いを宿した波」のことを指します。波には共鳴や共振を起こす性質があります。そのため、あなたの中の「いい感じ」は言葉に出さなくても周りの人々に伝播していきます。
お正月休みに実践してほしいメソッドシリーズの締めくくりとして、今日はこの「グッドバイブス」についてちょっとした実験をやってみてください。この実験をとおして確認してほしいのは次の2点です。
① 何があっても「いい感じ」でいることは、それほど難しくない。
② あなたの「いい感じ」は「グッドバイブス」となって他人に伝わる。
行うことはいたってシンプルです。
・ 今日一日、何があって「いい感じ」でいると決意して、寝るまでそれを貫く。
これは単なるゲームです。真剣にやろうなどと思わずに、遊び感覚でトライするのがポイントです。
もし、あなたが「いい感じ」でいることを阻みそうな出来事や発言に遭遇して、ムカついたり怒りそうになったりしたときは、ゲームの中でモンスターに出会ったと思ってください。
弱いモンスターもいれば、ラスボスのような強敵もいます。けれども、ゲームの中でなら、そのような障害物に出くわしても淡々と倒していけるはずです。
しかも、たいていはモンスターを倒すと経験値を得られてレベルが上がります。「おお、来たな経験値!」とニヤリとしながら、ひたすら「いい感じ」を貫いてみてください。
これをクリアするだけでも、①は実感できます。そして、あなたが一日中「いい感じ」でいることによって、家族や友人たちに何らかの変化が現れたとしたら、②の様子もちょっとした感動とともに体感できるはずです。
いまくいったら、週明けの仕事初めにはぜひ、職場でこのゲームに挑戦してみてください!
Photo by Satoshi Otsuka.
Leave a Reply