間違いを修正すれば自分を赦すことができる

実は元旦から3日続けて、お正月休みにトライしてほしい「グッドバイブスでいるためのメソッド」をお届けしています。初日は「いまここ」、2日めは「意味づけ」でした。

3日めの今日は「罪悪感を手放す方法 」について書いてみようと思います。

すべての罪悪感は「間違い」から生まれます。その中には無意識にやってしまった失敗や、意図的に相手を傷つけてしまったことなどが含まれているはずです。

失敗やミスはもちろん「間違い」ですが、意図的にやってしまったことも、それをすると選択したことが「間違い」だったと捉えれば、やはり罪悪感の元は「間違い」ということになります。

ここで重要なのは、「間違い」は修正によって帳消しにできますが、それを「罪」とみなした瞬間から消し去ることがとても難しくなるという点です。

罪には必ず「罰」の感覚がセットでついてきます。罪悪感をもつと自分を責めたくなるのも、自分自身に罰を与えようとするからにほかなりません。けれども、どれだけ罰を受けたとしても、それによって罪の意識がなくなることはありません。

これが罪悪感のもっとも厄介な性質なのです。

お正月休みのゆったりとした時間の中、ぜひ次のことをやってみてください。

① いまでも罪悪感を感じている過去の出来事をすべて思い出す。

少しヘビーかもしれませんが、歯医者の治療に行くような気分で勇気をもって洗いざらい思い出してみてください。

すべて出し終えたら、自分にこう宣言します。

② 「これは決して私の罪ではなく、単なる間違いだ!」

すでに書いたように、すべての罪悪感の元は単なる「間違い」です。その「間違い」にあなたが「罪」というラベルを貼ってしまったに過ぎません。

そこで、思い出した出来事から「罪」のラベルをひとつずつはがしていきます。ただはがすのが難しいと感じたら、次のことを検討してみてください。

③ 「この出来事はいまでも修正できるか?」

幸運にも答えが「YES!」なら、すぐに修正を始めてください。完璧にやらなくても、修正に向けて何かひとつのアクションを行うだけで十分です。

すべては過去の出来事です。その多くが修正不可能と思えることでしょう。答えが「NO!」ならば、「無条件で罪のラベルをはがす!」と宣言してください。修正できないものはあきらめるしかありません。

ただし、答えが「NO!」の場合でもこんな可能性が残っています。

「その過去の苦い経験をいまに活かせないだろうか?」

「若いころ親に苦労をかけた」が罪悪感なら、いますぐ両親に電話することが修正になります。

「間違い」に巻き込んだ当事者がすでに音信不通なら、あなたがいま接っしている人たちに対して、過去の経験から学んだ対応をすればそれも修正になります。

この試みがうまくいって、罪悪感を手放せたとしたら、以降はどんな「間違い」をやらかしても、絶対に「罪」のラベルは貼らないと決意してください。

これが「自分を赦す」ということです。

Photo by Satoshi Otsuka.