考えるあなたともうひとりの「大きな自分」

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たまに、電車の中などでブツブツと独り言をいっている人を見かけます。実は、声に出さないだけで、私たちも常に同じことを頭の中で行っています。

そして、私たちはその頭でつぶやいている存在を自分自身と思い込んでいます。

頭のつぶやきが「小言をいわれた上司への恨み節」だとしたら、そのことに怒りを覚えているのが自分、悔しくてたまらないと思っているのが自分、「考えていること=自分」という図式です。

ところが、私たちの中にそれとは別の自分が存在しています。自分が何を考えているかを客観的、俯瞰的に観察できるもうひとりの「大きな自分」です。

あなたの頭の中に悩みをもたらしそうな事柄が浮かんで来たら、それについて深く考える前に、この「大きな自分」を発動させてみてください。

正体はわからなくても、「大きな自分」らしきものが頭の上に浮かんでいる様子をイメージするだけでかまいません。

ここから、その気になる事柄について考え始めます。

これまでとは違って「大きな自分」が頭の中のつぶやきを実況中継しているような感じがするはずです。「自分の考えていることが客観的にわかった!」と思えれば大成功です。

感情をコントロールすることはほぼ不可能です。けれども、「大きな自分」によって自分の考えていることを知れば、その中身について新たな視点から吟味できるようになります。

これによって、「ムカつく」「腹が立つ」「悲しい」「どうにも納得できない」と考えているあなたに、別の言動を選択する可能性が生まれるのです。