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人生から「待つ」という行為を手放してみる

今日は「待つ」ことについて考えてみようと思います。

まず、何かを待っているとき、私たちが本当は何をしているかを解き明かしてみましょう。ほぼ例外なく次のような状態になっているはずです。

「いま、自分の望む何かが手に入らないことを不愉快に思っている」

たとえば、コンビニのレジに5人ほどの列ができていて、あなたはその最後尾に並んだとします。ここであなたが「望む何か」は「即座に会計を済ませること」でしょう。

ところが、自分の前に5人が並んでいるため、あなたはその「望む何か」を「いま」手に入れられていません。同時に、「ああ、なんでこんなに混んでるんだよ!」と、その状況を不愉快に思っているはずです。

これがすなわち、「待つ」ことの正体です。「未来」と「いま」という言葉を使って次のように言い換えることもできます。

「未来に起きてほしい出来事がまだ起こっていないことを、いま不安に思っている状態」

私たちはいつでも「いま」待っています。でも、そこで何をしているかというと、ただ「早くその状態が来てほしい!」と願いながら、そうなっていない「いま」を嘆いているだけです。

つまり、「待つ」という行為もまた、未来にエネルギーを放出しながら、私たちが唯一、何かを実行できる「いま」を失うことにほかならないのです。

そこで今日は、思い切って私たちの人生から「待つ」という行為を手放してみたいと思います。

もっとも簡単なところから始めましょう。先にその代表例として上げた「列に並ぶ」です。1日のあいだにおそらく1回以上はあるはずの、この退屈で我慢ならない行為から「待つ」という意味を取るにはどうすればいいかを考えてみます。

そもそも、目の前に5人が並んでいることは紛れもない事実です。その状態で「即座に会計を済ませたい」などという願望を抱いたからといって、列の流れが早くなるわけではありません。

そればかりか、ヤキモキ、イライラする不快な気持ちが増すばかりで、自分にとってプラスになることなどひとつもないはずです。そこで、思い切ってその「望む何か」、ここでは「即座に会計を済ませたい」という気持ちを手放します。

この瞬間、あなたは「自分の望む何かが手に入れられていないことを不愉快に思っている状態」から解放されます。と同時に、それまで思い悩むことだけに費やしていた「いま」を取り戻します。

焦りや苛立ちのない「いま」に置かれたあなたに、何かをするチャンスが与えられたということです。もちろん、スマホを取り出して「暇つぶし」をするのもひとつの選択肢です。でも、「暇つぶし」にはまだ「待つ時間」を意識する気持ちが残っています。

できれば、「その場所、その時間でしかできないこと」を探してみてください。コンビニにいるなら、ふだんは絶対に見ないジャンルの商品の棚を眺めるのもいいでしょう。あるいは、自分の列に並ぶ人々を観察してみるのも一興です。

ここでは、「興味が湧く」ものを探すのがポイントです。もしそれが見つかったら、時間の流れが少し変化したように感じるでしょう。まるで時間が止まったような感覚です。

ゆっくりと興味のあるものに対峙してください。そうしているうちに、気がついたら「次のお客様!」と呼ばれ、いつの間にか自分の番が来ているという不思議な体験をするはずです。

この「列に並ぶ」チャレンジが成功したら、少しずつハードルを上げて次に挙げるような状況にも応用してみてください。

・「早くこの仕事が終わらないかなぁ」と完了を待っている状態
・「いつになったら答えが返ってくるんだろう?」と相手の返事を待っている状態
・「早くものにならないかなぁ」と自分の成長を待っている状態
・「もっと仕事(お客さん)が増えないかなぁ」とビジネスや商売が回り出すのを待っている状態
・「早く達成しないかなぁ」と夢の実現を待っている状態

ポイントは、現在の状況と葛藤したり矛盾したりするような「望む何か」を手放し、そのことについて思い悩むのをやめ、「いま何をすべきか」だけを考えて実行することです。

あらゆる「待つ時間」は、これによって消滅していくはずです。

Photo by Satoshi Otsuka.

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