自分の過ちも他人の過ちも罪に変えずにおく

年始に、「グッドバイブスでいるためのメソッド」として、「間違いを修正すれば自分を赦すことができる」という記事を書きました。

実はこのメソッドにはまだ続きがあります。上級編といったところでしょうか。まだ読まれていない方は、この機会にぜひ、ご一読ください。

もっとも重要なポイントは私たちと罪悪感の関係を知ることです。それは、次のような仕組みになっています。

「罪悪感をもつと自分が許せなくて、自分を責めたくなる」
 ↓
「自分を責めると、自分は弱くなってしまう」
 ↓
「その弱い状態では、けっして間違いを修正できない」

そこで、罪悪感をもってしまいそうになったときは、

「これは決して私の罪ではなく、単なる間違いだ!」

と宣言して、即座に間違いを修正するためのアクションを起こすようにします。

これが「自分の罪悪感を手放す方法」です。

もし、なんとなくでもこのメソッドを実践できたら、次は、これとまったく同じ仕組みを自分と他人の関係に当てはめたらどうなるかを想像してみてください。

次の2つのことが明らかになるはずです。

「相手の中に罪を見つければ、私は罰を与えたくなり、相手を攻撃するだろう」
「私に攻撃されると、相手は自分の間違いを修正できないほど弱くなるだろう」

このようなメカニズムを知れば、相手の言動や行為を「罪」とみなすことに何のメリットもないことがわかります。もちろん、それを手放すことも簡単になります。

「好ましくないと感じた相手の言動を罪ではなく、修正可能な間違いと捉える」

私たちは、自分がしてしまった過ちも、他人からされたひどい言動も、いったん「罪」とみなしたものは簡単に許すことはできません。

そうではなく、それらを、必然的に「罰」を与えたくなる「罪」にせず、修正によって消すことができる「間違い」のままにしておくということです。

自分自身の場合と同じく、これが、

「他人を赦す」

ということです。

Photo by Satoshi Otsuka.