◎ まずは倉園とF太がこの教室の魅力を語る動画をご覧ください!
F太と倉園がこの執筆教室を始めたきっかけや、どんな講座にしたいのか、第一期で何が起こっているのかについて、たっぷりとお話ししています!
◎ 倉園とF太で1か月の「オンライン執筆講座」を開催します!
Twitterで「ひらめきメモ」のアカウントを運営しているF太(えふた)と申します。
僕は作家として本も書いており、2020年に共著として出版した『要領がよくないと思い込んでいる人のための仕事術図鑑』は、おかげさまで今年10万部を超えるベストセラーとなりました。
本を出すくらいには文章を書いてきた僕ですが、これまで人から文章を習ったことはありませんでした。 むしろ、他人から書き方を学んでしまったら自分の文章の”味”みたいなものがなくなってしまうのではないかとすら考えていました。
そんな僕がいま、文章の書き方を教わっているのが倉園さんです。
倉園さんに見てもらいながら文章を書いていると、書きたいことがちゃんと書ける嬉しさや楽しさを思い出しました。誰かのために書いていると、自分も癒やされ、鼓舞されていく。僕はこの感じを多くの人に思い出してほしいと思うようになりました。
僕が「倉園さんに文章を教わってみたい」と最初に思ったのは、倉園さんがSNSでこんなやりとりをしているのを見かけたときでした。
そういえば、佐々木さんとやっている執筆講座には、
「汎用の名詞や形容詞を使わずに、その場かぎりの再利用できない言葉で表す」
というレッスンがあります。
ある方が小説で、次のような修正をしてくれました。
いまでも私の記憶にしっかりと刻まれている好例です。
「初夏の日差しにきらめく川の水面が見える」
↓
「川の水面に初夏の陽の光が砕けて揺らめいている」
「きらめく」が汎用の形容詞なんですね。これでも十分に意味は伝わるのですが、筆者がどのような光景を見て「きらめている!」と思ったのかは謎のままです。
修正版にはそれがしっかりと記されています。これによって、読者も同じ「きらめく光景」を見られるわけです。
しかも、最初の「初夏の日差しに」はその光景の部品のような扱いですが、修正版では「初夏の陽の光が砕けて」と、主役級に昇格しています。また「見える」というやや説明ぽい動詞も不要になっています。
ただ記号化された記憶を思い出すのではなく、筆者はそれを見ていた自分と一期一会したのだと思います。
そして、二度と使いまわせない「そのときだけの言葉」で表現してあげると、自分が癒されるんですね。
誰かに悩みを相談しに行って「ああ、よくあるトラブルだね。この動画を観るといいよ!」と言われると、十把一絡げに扱われたような気になります。
反対に「そうか、それはキツいね。もっと詳しく聞かせてよ」とオーダーメイドの対応をしてくれる人なら、話してよかったと思えます。
これと同じように、身体の感覚などを汎用の言葉で表してしまうと、晴れない気持ちとともに、その言葉の中に自分が閉じ込められてしまうのだと思います。
漢字をあえてひらがなで書くことを「ひらく」といいますが、この例のように「きらめく」という形容詞には自分だけにしかわからない経験がたくさん詰まっています。それを「ひらく」と、二度と使い回せない表現がぶわっとあふれてくるのです。
僕自身は、noteや本をいつも自由に書いているつもりでした。でも倉園さんに赤入れをしてもらっているうちに、本当に書きたいことを「いつもの言い回し」に閉じ込めていることに気づきました。
僕にとって文章を書くことは、自分をよく見るための行為でした。
でも誰かのために書くと、自分のことがもっとよくわかるということに気づかされました。
倉園さんは「モヤモヤしたときに、それを書き出すくらいだったら、誰かに読んでもらえる作品を作ったほうがいい」といいます。
昔からモヤモヤを紙に書いてはスッキリしていた僕は、この話を疑っていました。
でも自分の書き方が自由になっていくにつれて、倉園さんが言わんとしていることが少しずつ分かってきました。
誰かのために書くとき、「僕が何を感じたか?」の説明は読者にとってあまり重要ではありません。読んで何を感じるかは読み手が決めることだからです。むしろ「悲しかった」とか「悔しかった」という表現が、読者の体験の邪魔になることさえあります。
でも僕が人に伝えたくなる体験をしたことはたしかなのです。心が動いたときの、匂いや温度や、相手の表情、仕草、着ていた服の色を細やかに描写していく。
自分を含めた、そのシーンの背景や登場人物をよく見て描写していくと、
「このシーンに『悲しい出来事』なんてありきたりな形容詞はもったいない!」と気づくのです。
僕らは人を楽しませることができるクリエイターになろう。「悲しい」というキーワードで文章を書いたり、イラストを描いたりするのはもう、AIだってできる仕事です。
記憶に意味をもたせないからこそ、誰かのために何かをつくったときに、あなただけの記憶が、その誰かのために書く文章の一部として降りてくる。あなたの作品を彩るパーツになってくれる。
僕の経験や記憶や知識は、誰かのために使われるときに初めて意味をもつのだと気づいたとき、僕を縛っていた色々な記憶から自由にしてもらえた感じがしました。
自分の中にある意味づけを取り除き、自由に解きはなつ書き方を倉園さんは教えてくれます。この書き方を、僕はもっと多くの人に体験してほしいのです。
でもこの書き方はたぶん、動画で観て「ふむふむなるほどね」と学べるようなものじゃなさそうです。人それぞれに書き方があって、隠し方があって、逃げ方があって、照れ方があります。それは誰かに指摘してもらわないと気づけないくらい、自分にとってあたりまえのクセになっています。
だから人のために書くのだと思います。自分を守りながら誰かのために何かをするのはカンタンではありません。誰でも人のために何かをしようとしているとき、自分を守る姿勢が緩みます。その緩みを見せてほしいのです。自分を緩ませて、自分を解きほぐしていく文章を1か月のあいだ一緒に書いてみませんか?(F太より)
◎ 便利な言葉からこぼれ落ちた「心のかけら」を蘇らせる!
ことのいきさつを詳しく話そうとすると「わかったから、要点を言って!」と怒られることがあります。LINEやSNSでも、少ない文字数で気持ちや感じたことを表現するのがあたりまえになりました。
たぶん、私たちは「足りない時間」の中で、できるだけムダを省いて効率よくコミュニケーションする時代を生きているのでしょう。もちろん、それもわるくないと思います。
でも、記号のような短い単語ではどうしても伝えられない「心の細かな部分」があって、それが日々、少しずつ私たちの中に溜まっているような気もするのです。
もしくは、多くの人が使っているいつもの言葉にあてはめようとして、本当は複雑で豊かだった想いから、たくさんの大切なものが消えていくような感じもします。
今回、F太さんと話していて「このこぼれ落ちた心のかけらを文章を書くことで蘇らせたいね!」と意気投合しました。
恋人と一緒に動物を見て「カワイイね!」「うん、カワイイ!」と会話を交わしたとします。もちろん、その様子をブログに「カピパラが超カワイかった!」と書くこともできます。
この執筆教室では、あえて便利な「カワイイ」を使わずに「何を見てそう思ったか?」をたっぷりと綴ります。
たぶん、あなたと恋人では、よく同じ言葉で表現できたと思うほど異なる内容になるはずです。
「ずんぐりむっくりの身体と短い足がたまらない。少しゴワゴワの毛並みとまん丸の目が、小学生のときに仲良しだった柴犬の小太郎にそっくり!」
こんなふうに、大好きだった愛犬が心に浮かんできて、少しホロッとするかもしれないのです。
きっと、ブログを読む人にも「カワイイ」の何倍もあなたの温かくて優しい心が伝わるでしょう。
これを、私とF太さんは「自分を緩ませて書く文章」と呼んでいます。
よかったら1か月だけ、忙しい時間の流れを止めて、効率のいい単語を次々と繰り出すのも休んで、ゆっくりと心のかけらを綴ってみてください!(倉園より)
◎ 講義の内容
初回の講義のほかに、みんなでZOOMに集まって文章を書く「執筆タイム」が2回「相談会」が2回あります。「執筆タイム」以外はすべてアーカイブ視聴もできます。
- 初回講義 2月25日(土)14時〜17時
- みんなで執筆タイム① 3月12日(日)19時〜20時
- 書けないときの相談会 /創作のアイデア相談会① 3月12日(日)20時〜21時30分
- みんなで執筆タイム② 3月19日(日)19時〜20時
- 書けないときの相談会 /創作のアイデア相談会② 3月19日(日)20時〜21時30分
【初回講義】
この教室の基本コンセプトや、書き方のルールについて説明します。
倉園さんからは、
- 「誰か」に向けて書くことで、その奥にいる読者に想いを届ける書き方
- 使いやすい表現に閉じ込められた想いをひらいていく書き方
F太からは、
- 自分では気づけない自分の文章の魅力に気づく
- 「照れ」を超えて書く
といった話をする予定です。
その後、お一人おひとりに自己紹介をしていただきます。そのなかで、
初参加の方は、
- テーマ
- 誰に向けて書くか
継続参加の方は、
- 前期を踏まえての感想
- 今期のテーマや方向性
をそれぞれ、我々と相談しながら決めていきます。
【書けないときの相談会/創作のアイデア相談会】
執筆と向き合うなかで生じる悩みをご相談いただき、直接お答えしていきます。
- ほかの参加者の作品が素晴らしすぎて、公開に気が引けてしまう
- 忙しくて書くひまがない
- 何度も書いては消すのを繰り返している
といったご相談が多いですが、お一人おひとり書けない事情は微妙に異なります。
状況を詳しく伺いながら、表現のブレーキを外していきます。
まだうまく言語化できていないモヤモヤも、ほかの人の相談を聞いていると「そういうことだったのか!」とわかることもあります。
- 表現にまつわる恐れや不安を取り除いていく
- ネガティブな反応がくるきたときの対処方法
- 読者からの評価が気になるときの対処方法
我々からはこんなお話をすると思いますが、相談の内容によってテーマは変わってきます。
書けないときの相談会と創作のアイデア相談会は、期間内に二度の開催を予定しています。
【今後の創作の方向性について相談会】
1か月の執筆教室を終えてからひとりで書き続けていくときのポイントについて、質問にもお答えしながらお話していきます。
◎ 執筆の流れ
初回講義のあと、参加者用のDiscordに招待いたします。
講義でお伝えした書き方で執筆をはじめてください。2月1日から2月28日まで、1か月のあいだDiscordの書斎を利用いただけます。
【初めての原稿】
記事が書き上がったら、下書きのURLをDiscordで共有してください。
倉園さんが朱入れをします。
倉園さんの朱入れを原稿に反映し、再度Discordで共有してください。
倉園さんがもう一度チェックし、OKがでたら記事を公開します。
完成した原稿にF太がコメントを入れます。
【2本め以降の原稿】
書き上がった記事の下書きURLをDiscordで共有してください
倉園さんとF太がそれぞれコメントを入れます。
倉園さんのコメントをもとに原稿を修正します。
修正したらOKを待たずに公開してください。
F太は主に次回作に活かしてもらいたいコメントをするので、必ずしも修正に反映しなくてOKです。
執筆しながら疑問が思い浮かんだり、うまく書けなくなってきたときには、Discordでいつでも相談を投げてください。F太と倉園がお答えします。
◎ コンセプト
- ひとつひとつの原稿を、時間を気にせずていねいに書いていきます。
- 本数に制限はありませんが、週に1本くらいのペースが目安です。
- 記事の拡散のお手伝いをするものではありません。
- 我々はあなたの文章の中に埋まっている、多くの人が読みたいと待っているものを見つけ出すお手伝いをします。結果として多くの人に届く文章を書くことになりますが、フォロワーの増やし方やバズる文章の書き方をお教えするものではありません。
- カウンセリングやコーチングではありません。
- 本気で誰かのために文章を書くときには必ず自分をひらいていく必要があります。その過程で自分自身が癒される感覚をおぼえることがありますが、この教室の目的は自分自身のために書くことではありません。
- 習慣化を後押しすることが目的ではありません。
- 「毎日書かなきゃ」といったプレッシャーが必要ない書き方を目指します。心地よく文章が書けるようになり、結果として執筆の頻度が増えるかもしれませんが、たくさん書くことがゴールではありません。
◎ こんな方におすすめです
- 書きたいことを書けるようになりたい!
- 心地よく文章を書きたい!
- なんとなく表現活動に行き詰まりを感じている。
- 普段からイラストや漫画を描いているが文章も書きたい!
- 自分の文章にやさしい意見がほしい!
- もっといい文章が書きたい!
- 書くことをとおしていろいろ考えたい!
- 自分の文章の魅力を知りたい!
◎ お申し込みはこちらから!
イベントポータルのPeatixにお申し込みページを用意しています。下記のリンクからどうぞ!
3月期「自分を緩ませて文章を書くための1か月オンライン執筆教室 チケット」
◎ 受講者のみなさんから続々と感想が届いています!
「自分ではわからない良さを指摘されると、凄く嬉しくなるものですね。お二方からアドバイスをいただいたことで、今後もとてもいいものが書けそうです」
「校正を参考に修正するのは、とても心地よく楽しい作業でした! 言い回しがやわらかくなったことで、内容の伝わり方もまったく違って見えます。今後、文章を書くときや自分の書いたものを見返すときに、この感覚を忘れないよう心掛けたいと思います」
「相談会のアーカイブ、まだ前半だけですが拝見いたしました。「なんと温かい空間…!」と感動しました。参加したかったです~」
「あらかじめ書くことを決めておかない」コンセプトを念頭に置いて書きはじめたところ、まったく書く予定がなかったエピソードがいろいろ出てきて自分でも驚きました」
「全力で入れたくださった校正、先ほど、鳥肌を立てながら確認させていただきました…!この講座を受けてほんとうによかったです!」
「校正を読んで、凝り固まっていた部分がぐわーっとほどけていくのを感じました。F太さんがおっしゃっていたのはこれのことだったんですね……! なんだか悟りを開いたような気持ちです!」
「今回のアドバイスには解決の糸口がたくさん散りばめられていました。私が求めていたものはこれだったのです!」
「ご指摘いただいた点を通して文章を眺めると、「自分の文章なのに居心地が悪い」というドン詰まり状態から、少し動き出せそうです」
「人に読んでもらう、というギフトモードを改めて意識すると、文章が少しずつ前に進むような気がしてきました」
「自分の文章のどこが個性でどう伸ばしたらいいのか、ずっと分からずにいました。校正に沿って直しながら、語順や選ぶ言葉でこんなに読みやすくなるんだ! という驚きと、もっと描写していいんだ! という嬉しさがありました」
◎ 講師紹介
倉園佳三
グッドバイブス・エバンジェリスト、執筆家、音楽家。
1962年福岡県北九州市生まれ。青山学院大学英米文学科を2年で中退。
音楽家、IT系雑誌「インターネットマガジン」(インプレス)の編集長を経て2002年に独立。ガジェットやクラウドを駆使した仕事術の執筆とともに、企業向けに人材育成、プロジェクトマネージメント、コンテンツマーケティングなどの支援を行う。
2019年の『グッドバイブス ご機嫌な仕事』出版以降は、しあわせな働き方や、「生態系のように動く組織」の創り方を、個人や企業に伝道する活動をメインとしている。
著書に『すごいやり方』(扶桑社)『iPhone × iPad クリエイティブ仕事術』『グッドバイブス ご機嫌な仕事』(インプレス)『不安ゼロで生きる技術』(知的生き方文庫)『グッドバイブス 攻撃のないコミュニケーション』(グッドバイブスeBooks)などがある。
公式サイト:http://goodvibes.work/
ポッドキャスト:グッドバイブス ミッドナイト楽座
Twitter:https://twitter.com/zonostyle