Good Vibes Workstyle

なぜ私たちは自分のことをよく知らないのか

拙著『グッドバイブス ご機嫌な仕事』もこのブログも、「私たちは本当のことを何も知らない」という事実に希望を見出そうとするものです。

この世界の本当の姿とは何か、仕事とは何かを見誤っているからこそ、目の前にある「嫌なこと」を「ご機嫌なこと」に変えられる可能性が生まれるのです。

そして実際に、私たちは本当に何も知りません。自分の未来がどうなるのか、ある人がなぜそのような態度をとるのか、自分と他の人はどこかでつながっているのか、それとも切り離されているのか、生命とは何か、そしてなぜこの宇宙や私たちが誕生したのか。

中でも、知っていそうで、実はもっとも知らないのが「自分とはどういう存在なのか?」ではないでしょうか。今日はこの最大のミステリー、すなわち「なぜ私たちは、いつまでたっても自分自身のことがよくわからないのか?」について考えてみたいと思います。

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よくない雰囲気で膠着したチームを救う方法

組織や部署、グループ、家族など、2人以上のチームで何かの問題が起こったとします。ひとことで問題といってもさまざまですが、ここでは、メンバー同士の仲がわるい、信頼に欠ける、うまくコミュニケーションがとれない、活気がなくて士気も上がらないなど、チーム全体が「よくない雰囲気」に陥っている状況を想定しましょう。

おそらく、「このままではまずい」と感じたリーダーは、親睦を深めるイベントを企画したり個人面談をしたりと、すでに何らかの対策を講じているはずです。にも関わらず、チームのバイブスは一向に上がる気配すら見せません。

今日はそんなチームを目の当たりにしたとき、「あなたにできること」について書いてみようと思います。

まず、「なぜあなたのチームは負の膠着状態に陥ってしまったのか?」を理解することが重要です。

もちろん、メンバーをひとりずつ取材して、何十ページにも及ぶレポートを作成するような方法は有効ではありません。それぞれの言い分や事情を知ればしるほど、解決策は複雑さを増していくからです。

ここでは、調査も分析も必要ありません。問題の原因はいたってシンプルです。ただ、次のように捉えればいいだけです。

「いま、自分も含めたこのチームの全員が、何らかの恐れや不安を抱えている」

「何かが恐い」「何かが心配」と感じるとき、私たちは真っ先に自分の身を守ることを考えます。そして多くの場合、私たちが講じる防御の手段は次の2つのいずれかです。

A:自分に恐れや不安をもたらしていると感じる人を攻撃する。
B:自分はこの問題の当事者ではないと逃げる。

当然ですが、Aの標的となった人は、その攻撃から自分を守るために同じ攻撃という手段で応戦します。

ぜひ、このような状態にあるチームを俯瞰してみてください。そこにいるのは誰かを攻撃する人と、その攻撃を受けて攻撃を返す人、そしてその様子を遠くから眺めている人だけです。

これが、バイブス下がりっぱなしで負の膠着状態にあるチームの真の姿ということです。

古い話で恐縮ですが、子どものころ私は「15パズル」というおもちゃに夢中になっていました。昭和40年くらいの話なので、若い人は見たことも聞いたこともないかもしれません。

縦4列、横4列、計16枚のタイルが入る正方形のボードに1枚を取り除いた15枚を並べ、ひとつの空きマスにタイルをスライドさせながら、1から15までの番号順に配置するというものです。

「チームの全員が恐れや不安を抱えている」状態とは、本来はタイルをスライドさせるための空きマスになぜか16枚目のタイルが入っていて、順番を変えることができなくなった「15パズル」のようなものです。

この状況を打破して、チームを「いい感じ」に戻すためには、どこかに空きマスを作るしかありません。では、どうやってそれを実現すればいいのでしょうか。

ここであなたの出番です。ぜひ、次のことにトライしてみてください。

「あなたがチームで最初の、恐れや不安を手放す人になる」

あなた自身が、膠着して動かせなくなった「15パズル」の空きマスになるということです。

その具体的な方法は、拙著『グッドバイブス ご機嫌な仕事』やこのブログで書いてきたように、あらゆる「恐れや不安」が妄想であることを受け入れ、頭の中でそれを創り出すことをやめるだけです。

これによってあなたは、先の俯瞰で見たチームの中で唯一の防御をしない人、すなわち「攻撃もせず、傍観もしない人」に変わります。そして、そんなあなたは、チームの雰囲気を好転させる重要な役割を担えるようになります。

それは、

「他のメンバーの恐れや不安を取り除く」

という役割です。

もちろん、チーム全員に対してそれを行う必要はありません。あなたが「この人ならできるかもしれない」と感じた1人か2人の「恐れや不安」を和らげるだけで十分です。

なぜならば、それによって空きマスがさらに1つか2つ増えることになるからです。16枚のタイルがびっしりと詰まって誰ひとり動けなかった状態からすれば、チームの状況が改善に向かっていることは明らかです。

うまくいけば、あなたが「恐れや不安」を和らげたメンバーが、また別の人に同じことをしてくれるかもしれません。そうして3つ、4つ、5つとさらに空きマスが増えることによって、チームは徐々に「いい感じ」を取り戻していくでしょう。

ポイントはただひとつ。あなたが最初にグッドバイブスを携える人になるだけです。もちろん、そんなあなただけが損をするなどということはありません。チームがいい方向に変わっていく様子にあなた自身もかならず癒されるはずです。

まずは家族や友人などの気の置けないチームで腕試しをして、うまくいったら、ぜひ職場でもこの「最初の空きマスチャレンジ」にトライしてみてください。

本気と引力がしあわせな役割に導いてくれる

拙著『グッドバイブス ご機嫌な仕事』の中で「しあわせな役割」について書きました。この世界に暮らす私たちには74億の違いがあり、そこから74億の個性が生まれます。そして、それぞれの個性が誰かの役に立つとき、私たちは「しあわせな役割」を得ることになるのです。

最大の問題はどのようにして「しあわせな役割」を見つけるかです。先の文章の流れからすると、「まずは自分の個性を知り、それを活かせる仕事に就く」という方法が妥当のように思えます。

もちろん、そのように物事が進むに越したことはありません。けれども、実際に何らかの仕事を手がける前に「自分の個性は何か?」を知ることは簡単ではありません。もし、運よく答えを得られたとしても、「では、その個性を活かせる仕事は何か?」というさらなる難題が待ち受けています。

そこで拙著では、自分の個性を探る代わりに、次のようなやり方を提案しました。

「いまいる場所で本気を出せば、自然としあわせな役割に導かれる」

今日は、これがどういうことなのかについて書いてみたいと思います。

私たちは「人との関わり」の中で生きています。そもそも「役割」とは誰かの役に立つことです。もし、あなたがこの世界でたったひとりで暮らしているならば、「役割」という概念をもつことすら不可能だったはずです。

私はこの「人との関わり」において、自分と他の人々との間には「引力」のような作用が生じていると感じています。引力とは「2つの物体の間に働く、互いに引き合う力」です。

注目すべきは「互いに」という部分です。どんなときでも、私たちには次の2つの力が同時に働いているとイメージしてみてください。

A: 自分が他人を引きつける力
B: 他人が自分を引きつける力

では、ここでいう「引きつける力」とは何でしょうか。「引力」は英語で「Attraction」と表されます。とても興味深いことに、「Attraction」には「魅力」という意味もあるのです。

そう、私たちの間に生じる「引力」とは「魅力」のようなもの、すなわち「人を惹きつける力」です。

そして、Aの「自分が他の人を引きつける(惹きつける)力」は、

「好きなこと、興味があること、得意なことをやり尽くす」

ことによって生まれます。

もう一方の力、Bの「他の人が自分を引きつける(惹きつける)力」は、

「これをやってほしい、これを頼みたい」

というリクエストや依頼の形であなたにもたらされます。

この2つの力が最適なバランスで発揮され、お互いが相手の周囲を公転しているような状態にあるとき、自分のいるまさにその位置を「しあわせな役割」と感じるのだと私は考えます。

では、「いまいる場所で本気を出す」が、この仕組みにどんな影響を与えるかを考えてみましょう。

まず、Aの「好きなこと」「得意なこと」が自分の中で明確になっていきます。どんなことでも、本気でやらなければその中に存在するおもしろさは永遠にわからないからです。

次に、本気を出すことによって、あなたの「他の人を惹きつける力」はどんどん大きくなっていきます。その「魅力」は当然、周囲の人々に伝わり、Bの「他の人があなたを惹きつける力」も強めることになります。

さて、ここでもっとも重要なのは、Aの力、

「自分の魅力について、その全体像を自分だけで理解することはできない」

という事実に気づくことです。冒頭に書いた「自分の個性がよくわからない」とまったく同じことです。

そして、それを教えてくれるのが、あなたに「これをやってほしい、これを頼みたい」という形でやってくるBの「他の人があなたを惹きつける力」なのです。

ここまでの話を整理してみましょう。あなたは次のようなプロセスをたどりながら「しあわせな役割」に導かれていきます。

① 好きか嫌いかは置いておいて、目の前のことを本気でやる。
(本気でやる前のあなたは、本当は何が好きか、得意かをまだ知らないから)
② 本気でやる中で次第に「好き」や「得意」を知り、大まかな「自分の進むべき道」が見えてくる。
③ あなたの「魅力」に惹きつけられた人が、あなたを引き寄せようとする。
④ 他の人からの依頼を受けながら、自分の「魅力」の全体像に気づく。

もちろん、「これがやりたい!」という思いに従って動くことは大切です。けれどもそれは、「しあわせな役割」に向かう往路のようなものです。その完成には、あなたよりもあなたをよく知る他の人からの引力が働く、復路を走りきることが不可欠です。

この意味で、「しあわせな役割」には自力だけで「たどり着く」のではなく、他の人の力に助けられて「導かれる」ものだと私は捉えています。

「好きか嫌いかに関わらず本気を出せ」という一見、理不尽に思えるステップ①は、そのための練習のような効果もあると捉えてください。

実際に、ステップ④の中には「マジか!」と言いたくなるような依頼もあります。けれども、あえてそれを受けてみることで、それまで想像もしなかった自分の可能性に出会えることはけっしてめずらしくありません。実際に私の現在の仕事は、すべてそのような流れを経て得たものです。

繰り返しますが、「引力」とは「互いに引き合う力」です。あなたが心の底からやりたくないと思うことや、本気で苦手なことが、「互いに引き合う力」の自然な結果としてやってくることはありません。

私たちの予測や読みは本当にあてになりません。実際にやってみれば、それが自分に必要かそうでないかは、それほど長い時間をかけずともわかるはずです。

ぜひ、「Attractionの法則」を信じて、「ほう、そう来たか。じゃあきっと、自分ではまだ気づいていない私の魅力がそれを引き寄せたんだろう」と、ひとまずは受け入れてみてください。

人間関係で意味づけを手放せないときのコツ

拙著『グッドバイブス ご機嫌な仕事』に「意味づけを手放す」という話を書きました。もちろん、このブログでもいろいろな角度からこのテーマについて解説しています。

すべての出来事や他人の言動には、最初から決まった意味などありません。けれども、私たちは頭の中でネガティブな妄想をしながら、それらに勝手な意味をつけてしまいます。

つまり、私たちに怒りや不機嫌さを抱かせる原因は「外側」にあるのではなく、自分自身による「意味づけ」、すなわち「内側」にあるということです。

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「仕事で疲れて何もできない」ときの解決法

最近、「やりたいことがあるのだけど、仕事で疲れてしまって家に帰ると何もできない」という悩みについてよく相談を受けます。

「やりたいこと」の中身は人によってさまざまで、新しい仕事を始める準備であったり、いまの仕事に活かせるスキルを身につけることであったり、家の掃除や食事の支度などの家事全般であったりします。

今日はこの、やりたいけれども「疲れてしまって動けない」「どうしても気力が湧かない」といった問題をどう解決すればいいかについて書いてみようと思います。

まず、バックナンバー「身体は意識の創造を外の世界に表現する道具」で書いたように、私たちは「身体」と「意識」のふたつの要素から成り立っているという仕組みを理解することが重要です。

加えて、次の2点についても共有しておきましょう。

① 私たちの創造を司るのは「意識」であり、「身体」はそれを表現する道具。
② 「身体」は疲れるが、「意識」は疲れたり消耗したりすることはない。

②の理由はいたって単純です。「身体」は物質であるがゆえに疲れますが、「意識」はモノではないので、疲れないのはもちろんのこと、消耗したり傷ついたりすることもありません。

さて次のポイントです。「やりたいのに、なぜか疲れてしまって動けない」を解決するためには、このブログでもっとも頻繁に登場するキーワード「恐れと不安」が、この問題とどう関わっているかをしっかりと認識する必要があります。

さらに2つのことを共有しましょう。

③ 「恐れや不安」を抱くと、動くこと以上に身体を疲れさせる。
④ 「恐れや不安」は「身体」にストッパーをかけると同時に、創造を司る「意識」を私たちの奥底に隠してしまう。

動けば疲れることを私たちはしっかりと自覚しています。「たくさん動いて疲れた」と感じたら、動くのをやめて休息を取るのがあたりまえです。ところが、「恐れや不安」を抱くことで、動くこと以上に身体が疲れることを、私たちはまったくといっていいほど自覚していません。

あらゆる望ましくない思いは「恐れや不安」から生まれます。つまり、「恐れや不安」と「悩む」「心配する」「怒る」などの思いは、私たちの中では同義語だということです。わかりやすいように、③を次のように変換してみます。

「悩んだり心配したり怒ったりすると、動くこと以上に身体が疲れる」

これなら「ああ、たしかに」と実感できるはずです。

けれども先に書いたように、ふだんの私たちはこのことをまず自覚していません。そのため、どれだけ疲れたとしても、望ましくない思いを抱くことを一向にやめようとしないのです。ぜひ、このことがいかに自分にムチ打つ行為かを想像してみてください。

さらに「恐れや不安」には④の作用があります。「足がすくむ」という言葉に象徴されるように、私たちは何かをするときに「恐い!」「不安だ!」と感じると、自然と身体が動かなくなります。

日常で抱くような「恐れや不安」は命の危険を感じるほどではないので、このことをはっきりと自覚するまでにはいたりません。けれども、断崖絶壁を目の前にしたときと同じように、何らかの「恐れや不安」を抱いたときから、私たちの身体は自分自身にストッパーをかけようとします。

これが第一段階と思ってください。第二段階は、このストッパーを外しかねない存在である「意識」の働きを停止させることです。なぜならば、②に書いたように「意識」はけっして傷つかない存在であるため、「恐い!」「不安だ!」などと感じずに平気で前に進もうとするからです。

ここで「身体」と「意識」による対立が起こります。けれども戦う前から勝敗は明らかです。そもそも「恐れや不安」は考えること、すなわち「思考」によって生まれます。そして「思考」とは、道具である「身体」の機能にほかなりません。

①で書いたように、創造を司るのは「意識」です。最初に「意識」が「こういうものを創りたい!」とイメージします。それを具現化してくれるコンピュータのような働きをするのが「思考」だと思ってください。コンピュータ単独では何も創造できないことを考えれば、「意識」と「思考」の役割の違いがわかるはずです。

道具として使えば最高にいい働きをしてくれる「思考」ですが、なぜか「恐れや不安」について考え始めると謀反を企てるようになります。こうして、道具である「身体」が「意識」を追いやって、自ら主人の座に就いてしまうのです。

このような状態になった私たちが、どれだけの時間、机の前にいても何も浮かばない、何も進まないのは当然のことです。

整理しましょう。まず、私たちは悩んだり心配したり怒ったりすることで、「身体」から膨大なエネルギーを消耗します。次に、そのような望ましくない思いの元である「恐れや不安」は「身体」にストッパーをかけようとします。そして最後にその「身体」は、創造を司る「意識」を私たちの奥底に追いやって「動けない自分」を完成させます。

これが、「やりたいことがあるのだけど、仕事で疲れてしまって家に帰ると何もできない」の正体です。すべての根源は「恐れや不安」にあります。

動いたことによる疲れなら、休息することでかならず回復します。30分ほど仮眠をとるだけでも、また1時間くらいは動けるようになるはずです。もし、何日も「何もできない」状況が続くとするならば、原因は別のところにあると考えるべきです。

つまり、動く時間を減らしたり、効率化を図ったりするだけでは、この問題は永遠に解決しないということです。

その前に何をするかは明らかです。ぜひ、次のことをチェックしてみてください。

・職場や家庭で悩んだり心配したり怒ったりすることが多くないか?
・やりたいことが何もできないという状況に「恐れや不安」を感じていないか?
・やりたいことを始める前に、先行きについてあれこれと「思考」していないか?

拙著『グッドバイブス ご機嫌な仕事』やこのブログに書いてきた「意味づけを手放す」「過去や未来について思い悩むことを手放す」は、すべてこのような状況を改善するためのメソッドです。

「身体」が隠してしまった「意識」を蘇らせて、動ける自分を取り戻すことといってもいいでしょう。ぜひ、そんなイメージをもって実践してみてください。

そして何よりも、先に挙げた①から④の仕組みと、それが自分にどのような影響を与えるかをしっかりと認識することが重要だと私は考えます。

一日をいい感じで始めるための自分の整え方

今日は、一日を「いい感じ」で始めるために、毎朝行える「自分の整え方」について書いてみたいと思います。

これは、私の「グッドバイブス・パーソナルセッション」で最初にお伝えしているメソッドでもあり、ご機嫌でいるための準備運動やストレッチのようなものです。

すべては一日のスタート地点、あなたがベッドや布団で目覚めた瞬間に始まります。アラームを止めるなどして、起き上がる前に次のことを確認してください。

① 私は起き抜けから、望ましくない思いをプレイバックしようとしていないか?

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美しい調和は受けの姿勢によって奏でられる

バックナンバー「令和の時代は優雅な調和へと向かう」で書いたように、私たちを取り囲む自然界や、この宇宙全体には美しい「調和」を感じ取れます。

このような話題になると、「そうそう、調和していないのは人間だけだ」などと、つい話が自虐的な方向に行きがちですが、私は、われわれ人間もそんな言われようをするほどダメなわけではなく、かなりいい線までいっていると思っています。

ただ、私たちの中には「調和」と相容れない、ある行動理念のようなものがあって、それが美しいハーモニーにとっての「ノイズ」になっているだけなのです。

その行動理念とは、

「何事も能動的に自主的に、自分で考え、自分で決めなければならない」

というものです。

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