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Coupler 〜 私をつなぎとめるもの 奥野香織

平日の午後1時、あるアクシデントで緊急停車した神戸線。『Couple 〜 カプラー』は、そこに偶然、乗り合わせた乗客の、3つの人生によって綴られていきます。

自分が電車に飛び込んだところを想像しても、まるで恐怖心が沸かない中学一年の美咲。キラキラと輝いて見える思春期の女子の、気まぐれな感情から起こる陰湿ないじめ。その矢面に立たされた美咲が、最後に決断したこととは……。
「水槽のカプリチオーソ」

窓からブルーシートに包まれた遺体を、スマホで写真に撮る高校三年生の圭太。母の再婚相手を受け入れられず、家を出るために進学ではなくホストの道を選ぼうとする。女性を都合のいい道具としか見ていなかった圭太に、ある日、生死に関わる事件が起きる。
「inheritance」

早くに父を亡くし、母と寄り添って生きてきたさくらは、やがて「愛される女性」の仮面を被るようになる。本当の自分を押し殺し、壊れそうになりながらも、他の生き方を選べない彼女の前に、許すことのできない過去の記憶を塗り替えてくれる青年が現れる。
「不信のトマス」

むかしむかし、小説と言えば「びっくりなこと」が描かれていなければなりませんでした。

毎日が死ぬほど退屈な時代に、そのつまらない日常のお話を読み聞かされても、ぜんぜんおもしろくなかったからです。

けれどもいつしか日常は、ドラマに満ちたものになりました。

「平凡で退屈な日常」などと言うけれど、現代の生活はそんなに平坦なものでなくなって久しいのです。

よく目をこらしてみると、私たちはそこかしこで、けっこう大変な事件に遭遇しているはずです。

「水槽のカプリチオーソ」から始まる短編集の世界で、登場人物は「けっこう大変な事件」に巻き込まれます。平凡で退屈そうな情景につきあっていると、あっという間に八方ふさがりになって、気がついたら追い詰められていきます。

私たちと同じように、英雄でも超能力者でもない主人公たちは、いったいどんなふうにして、ありふれたとんでもない事件を切り抜けていくのでしょうか。

読めばそれはわかります。

2020年12月31日発売
著者:奥野香織
表紙:加藤五月
価格:670円(税込)

(Kindle Unlimitedにも対応)

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