政治のことが知りたくて、政治をテーマとしている本を本屋さんで立ち読みしても、自分が知りたいことが載っている本が一冊もない!
そんな不思議な経験をしたことがないでしょうか? 私はあるのです。
もし「政治のことが知りたくて、政治がよくわかるようになる本がほしい」と思ったら、本書
『これさえわかれば政治の話が楽しくなる! 国会というゲームのルール』
を読んでみましょう。
「政治について書いてある本をいくら読んでも、政治のことがわかる気がしない」という悩みは、政治以外の分野でもよくあることです。
たとえば、テレビのプロ野球中継を見ていて、何が面白いのかよくわからない人が、本屋さんで「プロ野球の本」をいくら読んでも、野球がわかるようにはたぶんならないはずです。
なぜなら「野球の面白さ」というのは、「ホームランで1点が入る」とか「3アウトでチェンジする」とか「より多くの得点を取ったチームが勝利する」といった、ごく基本的なルールを知らなければわかるはずがないからです。
しかし「プロ野球をテーマとした本」に、そんな基本的なルールがいちいち説明されているはずがありません。そこまで基本的なことも知らない人が「プロ野球の本」を買って読むとは思われていないのです。
「政治の面白さ」についてもまったく同じことが言えます。
「国会中継を見ていても、何が行われているのかよくわからない」という人は、実は「国会は基本的なルールに沿って動いている」ということを知らないのです。
本屋さんで「政治の本」を開いても、国会の基本的ルールについていちいち説明されてはいません。
でもそうすると、いったい「政治の基本的なルール」のことをどうやって知ったらいいのでしょう?
野球のことは、たとえば身近な人に聞けば、誰かが教えてくれるでしょう。
しかし、政治のことは、身近な人に聞いたとしても、基本的なルールなど、教えてくれないはずです。なぜなら、意外と誰も知らないことだからです。
それを解説しているのが本書です。しかも、ここが大事なところなのですが、本書は特定の政治的な立場や、与党や野党を応援する目的では書かれていません。
政治の場、国会では、自分たちにとって大事なことが、なんらかの形で決まっていきます。
そんな大事なプロセスを、なんとなく理解不能なまま眺めていると、もどかしい思いに駆られるでしょう。
そのモヤモヤを晴らすためにもぜひ、この本を通読してみてほしいと思います。

2020年8月17日発売
著者:稲葉遼一
表紙:加藤五月
価格:600円(税込み)
(Kindle Unlimitedにも対応)
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