私たちの仕事や生活は、思った以上に「不安や恐れ」によって台無しにされています。
たとえば、
奥さん(夫)が不機嫌で、自分に言いがかりをつけてこないか不安だ。だからなるべく家にいたくない。
といった心理があります。そのせいで、仕事が終わって疲れていても、自分の家に帰ることすらできないのです。
あるいはブログなどを書いていて
こんなことを書いて、くわしい人に小馬鹿にされるのが不安だ。だからブログを書くのはやめにしよう。
といった心情もあります。
些細な話ばかりですが、こんな細かなところでいちいち、自分の自由な選択が狭められています。このようなことで「幸せに生きる」ことが可能かどうか、大いに疑わしいものです。
もっと込み入った不安もあります。
理不尽な上司のパワハラ(セクハラ)が心底イヤだが、うまく付き合っておかないと、会社にいられなくなり、老後のお金がなくなるかもしれない。
職場で毎日このように感じていたら、決して幸福ではいられないでしょう。
さらに独特な不安心理もあります。
SNSでデマや中傷がはびこっている。自分は真に受けないが、一般大衆がこれを真に受けて、悲惨な世の中にならないかが不安だ。こういうろくでもない言説を拡散する人間が、活躍できない社会になって欲しい。
以上のような不安心理が、当人になにをもたらすかといえば、不自由と不幸とストレスと怒りです。
つまりデメリットばかりなのです。
不安や恐れは、私たちの人生を台無しにするモノでしかありません。
このような不安を完全に手放すことができれば、間違いなく人生は一変します。
安心して家族と過ごせるし、楽しくブログを公開できるし、上司を毛嫌いすることもなくなり、SNSのデマでいちいち心をわずらわされずにすむようになります。
それにくわえて、他の細かな膨大な時間を、ぜんぶ灰色からバラ色に一変させることができるほどの、違いを生み出します。
不安にならない。たったそれだけのことがほとんどすべてなのです。
「なるほど。しかし不安にならないことが重要だとして、不安にならないことなど可能なのか? その具体的な方法は?」
そんなふうに疑いを抱く人も多いでしょう。
残念ながら「不安にならない方法」といったものはありません。
しかし、方法などなくても、不安と恐れを抱かなくなることはできるのです。
本書を読めばそのことの意味がよくわかるはずです。

2020年3月7日発売
著者:倉園佳三 佐々木正悟
表紙:草野紀親
価格:1,250円
(Kindle Unlimitedにも対応)
Leave a Reply