ちいさくてかわいいこいぬのりゅうのすけが、ぼくのうちにきた。
でも、ちっともいうことをきいてくれない。
いたずらばかりするりゅうのすけを、きらいになってしまいそう。
だけど……。
『ぼくとりゅうのすけ』は、イラストレーターであり、文藝春秋社『オール讀物』に連載されていた、林 真理子 著『本朝金瓶梅』の挿絵を手がけた経験もある作者が、「動物の絵本を描きたい」という長年の思いを形にした初めての作品です。
優しくあたたかなタッチで、愛とユーモア溢れる本に仕上がりました。
この絵本には、大人が読むとわかる「飼育放棄のない世の中にしたい」という、もうひとつのメッセージが込められています。
家族の一員として迎えたペットなのに、思うようにいかないことがあると、簡単に手放したいと考えてしまう。そんなとき、この絵本が大切なことを思い出させてくれます。それは、私たちと同じように家族を愛し、100パーセントの信頼を寄せてくれる無垢なペットたちのまなざしです。
きっと、お子さんは、りゅうのすけのいたずらに手を焼く「ぼく」の奮闘記として笑顔で読んでくれるでしょう。
そして、お父さんやお母さんと一緒のときには、「こんなとき、○○ちゃんならどうする?」と語り合うきっかけになるはずです。もし、お子さんが「ねぇ、犬を飼いたいよ」と言ってきたら、『ぼくとりゅうのすけ』の「ぼく」のように、「何があっても、だいすきと言える?」と聞いてあげてください。
ペットを飼っている人、これからペットを飼いたいと思っている人、子どもも大人もすべての人に、動物との出会いとふれあいを大切にする心を届けたい、そんな作者の思いがつまった一冊です。
テレビやパソコンの画面に映すのにも最適なサイズになっています。ぜひ、リビングルームでお子さんに読み聞かせてあげてください。
海外にお住まいの方のご要望にお答えして、2021年2月に英語版も発売されました!
◎ やべ あやこ
動物と自然をこよなく愛するイラストレーター。
以前は挿絵画家として『オール讀物』(文藝春秋)に連載されていた、林 真理子 著『本朝金瓶梅』をはじめ、『小説NON』(祥伝社)に掲載された多くの作品の挿絵を担当。
さまざまなタッチで絵を描く中、もっとも得意とする題材は動物。木製ボードに描くペットの肖像画も手がけている。
現在は柴系雑種の保護犬、小春と暮らしている。

2020年12月1日発売
絵:やべ あやこ
おはなし:やべ あやこ
価格:1,260円(税込み)
(ペーパーバック版)

【英語版】
2021年2月11日発売
絵:やべ あやこ
おはなし:やべ あやこ
翻訳:矢部聖子
価格:600円(税込み)
(Kindle Unlimitedにも対応)
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