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総集編⑤「四つの行動がひとつ意識に導く」

この記事が2019年の最後の投稿になります。そして、今週の月曜日から始めた年末のグッドバイブス特集も今日が最終話です。

ラストを飾るにふさわしいテーマはいくつかありました。でもやはり、多くの人からいまでも「まだ実感できない」「ほかは理解できるけど、ここだけがわからない」などの意見が寄せられる、あの「ぶっ飛んだ話」で締めくくろうと思います。

そう、あなたの予想どおり、

「ひとつ意識」

です。

まずは、これまで書いてきた5話に共通する、グッドバイブスのスタート地点をもう一度、確認しておきましょう。

すべては、自分自身をこう捉えるところから始まります。

「私たちは、絶対不変の価値を携え、しあわせな存在、グッドバイブスな存在としてこの世界に誕生した!」

これを次のように言い換えることもできます。

「私たちは、ひとつ意識をもって生まれてきた!」

つまり、私たちがグッドバイブス、すなわち「平安な心」をもった「本来の自分」に戻りさえすれば、特別な努力などいっさいすることなく、「ひとつ意識」のままでいられるということです。

ここで重要なのは、「なぜ私たちは、バラバラ意識で生きるようになったのか?」の理由を知ることです。すべては、総集編の第3話で書いた「自我」の仕業です。

自我は、自分自身の捉え方が次のように変わったときから芽生え始めます。

「全身の皮膚を境界線として、身体の内側だけが自分である」

だから、

「私たちは、外的な要因によってすぐに傷つき、いつかは朽ち果ててこの世から消える、もろくて儚い存在である」
「私たちは、他の人からは完全に切り離された、孤独な存在である」

ぜひ、冒頭に書いた「しあわせな存在」としての認識と比べてみてください。見事なほど真逆になっています。

自然界を見渡せばわかるように、私たち人間以外のあらゆる生き物は、おそらく「ひとつ意識」しかもっていません。
なぜならば、他の生き物も含めたあらゆる環境を、

「自分を生かしてくれる完璧なシステム」

とみなして暮らしているからです。自分はいわゆる、「生態系」の一員であるということです。

それはすなわち、

「この世界とのつながりによって、生命が維持されている」

という、重大な事実を受け入れていることを意味します。

ところが、自分を上記のように捉える「自我」の目には、これがとても我慢ならない状態に映ります。なぜならば、生態系の中にいる自分はまったく際立っていないからです。

それは天動説を信じていた人が、地動説を拒否したくなる気持ちと同じです。

「自分が世界の中心でないなどとは、どうしても認められない!」

のです。

「もろくて儚く、弱い自分が、数多くの敵や危険な環境に囲まれて生きている」と信じて疑わない自我にとって、究極の安心は、この世界を征服して思いどおりに操ることです。

もちろん、そんなことを実現できる人はこの世にひとりもいません。そこで自我は、自分の野望を極端に縮小することで、なんとか折り合いをつけようとします。

「征服するのが不可能なら、他の人やこの世界から自らを切り離して、小さなカプセルの閉じこもり、自分という小国の支配者になる」

という作戦です。

たしかに、自我はこれで満足しますが、私たちに待ち受けているのは過酷で苦難な道のりです。

すぐとなりには、「自分を生かしてくれる完璧なシステム」があるのに、わざわざ他の人やこの世界との「つながり」を断ち切って、自力だけでなんとかしようとする。どこか、私たちの生き方に似ているように思わないでしょうか。

これこそが、「なぜ私たちは、バラバラ意識で生きるようになったのか?」の理由です。そして、ここまでの話の中には、「ひとつ意識」に戻るための方法も隠されています。

つまりは、「しあわせな存在として生まれてきた」から、「自分という小国の支配者になる」までの流れを、逆にたどっていけばいいのです。

最初にトライするのは、

①「あなたを他の人やこの世界から遮断している、小さなカプセルから脱出する」

ことです。

そのための方法は、バックナンバー「イリュージョンから抜け出すためのメソッド」に詳しく書いてあります。ここではステップだけを抜粋しておきましょう。

STEP 1:自分が「内向きモード」にいることに気づく。
STEP 2:目を閉じて深く息を吸い込む。
STEP 3:「内向きモード」で考えていたことを、息とともにすべて吐き出す。
STEP 4:カッと目を見開いて、視界に飛び込んだものすべてを凝視する。
STEP 5:音、空気の流れ、匂い、温度など、あらゆるものを五感で捕らえる。
STEP 6:「自分はたしかに、この世界の中にいる!」ことを確認する。

「いま自分は、外の世界を何も見ていない、聞いていない、感じていない」と思ったら、すぐにこれを実行してください。

次に、あなたが生態系から独立して、小国の王になるために断ち切ってしまった、2つの「つながり」を回復していきます。

ひとつめは「他の人とのつながり」です。次の②と③を習慣にしてください。

②「できるだけ分離の選択をしないようにする」

誰かを相手にして、何かを判断したり、決断したりするとき、いつでも「この選択は、この人と分離することにならないか?」と自問してください。

離別、拒絶、無視、嫌うこと、ウザいと思うこと、距離を置くことはすべて「分離の選択」です。総集編の第2話で書いた「攻撃」もあなたから相手を分離させます。

もちろん、人生にはどうしてもそうせざるをえない場面はあります。そのような危機的状況をのぞいて、できるだけ分離を生まない行動を選んでみてください。

③ 「他の人から依頼されたことは、原則として即座に本気で行う」

バックナンバー「本気を発揮して与えるすごさを実感する」のメソッドです。

その本質は、ご機嫌取りやほめられるための努力ではなく、

「相手の恐れや不安を取り除き、その人が生まれながらに手にした、絶対不変の価値を思い出させること」

にあります。それはすなわち「与える」ということです。

自我の命令に従って、自分という小国に閉じこもった私たちは、いつでも「他人から何かを奪わなければ生き延びられない!」と思い込んでいます。まさに、競争、競合、争奪戦の世界です。

この流れを逆にたどり、「人とのつながり」を修復するためには、「自分を生かしてくれる完璧なシステム」のやり方に戻す必要があります。

具体的に何をすればいいかは、私たちを取り巻く自然界が教えてくれます。太陽は花に光を与え、花はミツバチに蜜を与え、ミツバチは受粉を手伝うという行動を花に与えます。

「徹頭徹尾、この世界は与えることで成り立っている」

のです。

「それでは自分が損をするじゃないか!」という反論は、間違いなく「自我」からの抵抗です。そんなことを心配する必要は1ミリもありません。

私たちが棲む生態系には、

「与えれば、その瞬間に自分に与えられる」

という見事な仕掛けが施されているからです。何が与えられるのかも、先のバックナンバーに書いてあります。ぜひ、この機会に再読してみてください。

最後に、私たちが断ち切ってしまったもうひとつの絆、「世界とのつながり」を取り戻せれば「ひとつ意識」に帰還する旅は終わります。

④ 「徹底的に受け身の姿勢で、現実から何かを教えてもらってから動く」

バックナンバー「困難な状況には無理をしない選択もある」や「受け身でいまここを感じるトレーニング」で書いたメソッドです。

「バラバラ意識」によって小国の王になることを選んだ私たちに、頼れるものなど何もありません。すべてを自力で、独力で乗り切るしかないのです。

そこで、必死に不確定な未来を予測し、非の打ち所のないように見える計画に基づいて、だれもがうらやむ理想の自分を実現しようとします。

少しでも予想に反したことや、自分に不都合なことが起これば、

「なんでうまくいかないんだ! なんでこんなに不運な目にばかり遭うんだ!」

と、現実に対しての不満を露わにします。

これが、「世界とのつながり」を失って、現実よりも自分の期待のほうが優先されるべきだと、大きな勘違いをしてしまった私たちの姿です。

再び、自然界に学びましょう。それは、

「大雨が降っているときはおとなしくしていて、日が照り始めたら動き出す」

という、これ以上ないくらいわかりやすく、シンプルな「受け身の姿勢」です。

ぜひ、いっさいの未来の予測を手放してください。「先んじて動ける人や、能動的な人が優秀」というイリュージョンからも抜け出して、

「いまここで、現実に起こることを待つ!」

ようにするのです。

先手必勝ではなく「後手必勝」です。いつもより、ワンテンポだけ動作を遅らせると考えてもいいでしょう。

「それでは間に合わない!」という感覚もイリュージョンです。そもそも、これまでにあなたがしてきた予測の的中率は、けっして百発百中ではなかったはずです。

読みが外れるたびに、あなたはその場で、目の前で起こることを受けながら、立派に対処してきたのではないでしょうか。

何よりもあなたが、

「いま、そうやって生きている」

という事実がそれを証明してくれているはずです。

なんのことはない、私たちは人生の大半を「アドリブ」で乗り切ってきたのです。未来を予測して保険をかける必要など、本当はなかったということです。

「何をするか?」を決める前に、まず「何が起こっているか?」を凝視してください。それを「受けて」動くようになれば、

「あらゆる出来事に、負の意味をつけずにすむ」

ようになります。

理想と現実のギャップに悩むことも、期待どおりに進まなかったと失望することもなくなるでしょう。

こうして私たちは、

「最後にはかならずうまくいく!」

という、「この世界の法則」を思い出すと同時に、それをもたらしてくれる「この世界への信頼」を取り戻します。

これまで書いたメソッドのうち、ひとつでも実行してみれば、この話が実体のないモラルや道徳、教訓などはまるで違うことに気づくはずです。「ひとつ意識」とは、いたって具体的な「選択」と「行動」なのです。

さて、5日間にわたって書いてきた「グッドバイブス総集編」もこれにて終了です。

おかげさまで、拙著を上梓できた2019年は、多くの方々に励まされ、勇気づけられ、たくさんのエネルギーをいただいたことで、最高の一年になりました。

この場を借りて、心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございます!

このブログも含めて、2020年も変わらずに、グッドバイブスの伝導に邁進しようと思います。

未来は予測しないので細かな計画はいっさい立てていませんが(笑)、「いまここ」で目の前のことを本気でやりながら、一歩ずつ進んでいくつもりです。

来年も、どうぞよろしくお願いします!

そして何よりも、あなたの新しい年が平安でありますように!

イラスト:大橋悦夫