絶対の自信とは裸の自分の価値を信じること

私たちはふだん、自分や他人の価値を「何ができるか?」で計ります。

当然ですが、生まれたばかりの赤ん坊は何もできません。つまり、私たちは自分が「ちっぽけな存在」から始まると信じているのです。

そこで、「何かをできる自分」になるために、物心ついたときから知識やスキルを得るための努力を始めます。こうして得た後づけの経験はやがて、私たちの「自信」の裏づけにもなっていきます。

ところが、どれだけがんばっても「ちっぽけな自分」という土台に積み上げた自信は決して強固で確実なものにはなりません。

なぜならば、どれだけ高い能力を身につけたところで、それを凌駕する人が目の前に現れたり、いまの能力でも対処できそうにない問題に遭遇したりした瞬間に、その時点でもっていた自信はほぼゼロのところまで崩壊するからです。

そもそも、自信とは「自分自身を信じること」であって、「自分の能力を信じること」ではありません。

では、さまざまな後づけの能力を取り去った裸の私たちとはどんな存在なのでしょうか。

この宇宙の始まりであるとともに、私たちに等しく宿る「創造のエネルギー」がそれを教えてくれます。

つまりあなたは、

「世界や他の人々と同じ価値をもつ素晴らしい存在である」

ということです。

しかもその価値は、努力や経験の量とは関係なく、この世に誕生した瞬間から無条件で備わっているものです。

「真の自信とは生まれながらにもつ自分の価値を信じること」

これが、すべての人がいまこの瞬間にもつことのできる、何があっても揺らぐことのない絶対の自信なのです。

Photo by Satoshi Otsuka.