私たちは「人と違う部分」と「共通している部分」の2つの要素から成り立っています。
「人と違う部分」は個性と呼ばれ、この世界における74億分の1の「役割」を生み出します。
では、「共通している部分」とは何でしょう。
この宇宙はひとつの「点」から誕生したと言われています。たとえば、「ビッグバン理論」ではそれを「あらゆる物質とエネルギーが一か所に集まる高温度かつ高密度な状態」と表現します。
「点」は爆発したあと空間に形を変え、星々となり、その上に私たちが生まれました。まず、これらすべての様子が私の目には「創造」に映ります。そして、そのような創造ができる「点」の正体を私は「創造のエネルギー」と捉えています。
もっとも興味深いのは「点」、すなわち「創造のエネルギー」の創り方です。そのプロセスは「自らを拡張しながら宇宙全体に姿を変えた」ようにも見えないでしょうか。
これが以前に書いた「創り手」と「創られたもの」が同じ存在になる「広がる創造」です。
私たちもまた「創造のエネルギー」の作品です。だとすれば、私たち自身が「創造のエネルギー」の拡張であり、「創造のエネルギー」そのものということになるのです。
「私たちすべてに、この宇宙を生み出すほどのパワーをもつ、創造のエネルギーが等しくが宿っている」とイメージしてみてください。
これがあらゆる人々に「共通している部分」です。
生まれた環境や、その後に積み重ねるスキルや経験によって、私たちの価値には大小や優劣があるように見えます。でもそれは、それぞれが異なる役割を担っていることを表しているに過ぎません。
あとづけの部分にどれだけ違いがあったとしても、「創造のエネルギーが等しく宿る」という意味では、私たち一人ひとりの根本的な価値は完全に同じなのです。
「だからどうなの?」という話はひとまず置いておきましょう。このことに思いを馳せるだけで、今日はご機嫌になれそうです。そう、メリークリスマス!
Photo by Satoshi Otsuka.
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