幸運は不運の形をしてやってくることがある

電車に乗り遅れたことによって、ゲリラ豪雨に遭わずにすむ。依頼を断られたあとに、より適切な人が見つかる。完成が遅れたことで、予想もしなかった最良のタイミングでリリースできる。

一見、自分にとって好ましくないように見える出来事が、幸運と思える結果につながることはめずらしくありません。

結局のところ、人生はうまくいくようにできているのです。ただ、「どのような経過をたどってそれが実現するかか?」が、私たちの想像をはるかに超えているだけです。

たとえ、自分が書いた筋書きどおりに物事が進まなかったとしても、その場でがっかりしたり、不安を感じたりする必要はありません。

そんなときは、「これにはきっと何かの意味があるに違いない」と、不運ではない別の可能性を信じてみてください。

幸運もまた私たちの人生に起こる「変化」のひとつです。「これは不幸な出来事だ」と決めつけてしまうと、幸運という名の変化も受け入れられなくなります。

どんな場面に遭遇しても、「この結末がどうなるか楽しみだ」くらいの余裕の心でどっしり構えていれば、目の前の景色が変わり始め、ハッピーエンドへの道が拓けてくるのです。

Photo by Satoshi Otsuka.